PC遠隔操作事件

４人の冤罪逮捕者を出した「PC遠隔操作事件」も最後の容疑者が１年数ヶ月拘留された期間に警察と検察が証拠を突きつけることができず、仮釈放後に、容疑者のボロで仮釈放取り消し⇒自供という意外な結末になった。
もしも本人のボロが無ければ、迷宮入りしていたのでは？という感じがするし、担当の弁護士も無罪主張をする方向だったというので、
2014年5月18日以前とそれ以後では決定的に
この事件を取り巻く環境は変わっている。
何故こんな事になったのかが一番謎が強い。

一転、全面告白…片山被告「死にきれず」

– 読売新聞（2014年5月20日14時36分）

　「真犯人」を名乗るメールは、やはり自作自演だった。

　パソコン（ＰＣ）遠隔操作事件を巡って威力業務妨害罪などで公判中の元ＩＴ関連会社社員・片山祐輔被告（３２）は２０日、自らの弁護団に対し、無実を訴えていたＰＣ遠隔操作事件そのものへの関与も含め、一連の事件への関与を認めた。「徹頭徹尾、事実無根」と訴えていた片山被告。無罪主張はもろくも崩れた。

被害者

最大の被害者は前４件の冤罪で逮捕された人たちだろう。
中には実名をマスメディアで報じられた人。
大学を辞めさせられた人も存在した。
踏み台にされた他の人の人生を潰したことからPC遠隔操作事件の犯人の罪は重い。

この感想は怖い。
今後警察が操作の水準や技術をあげないと似たような類似事件が起きないとは断言できない気がする。

動機

2014年5月20日時点では真犯人は、この容疑者ということでほぼ確定(自供とDNA鑑定の内容)であり、疑う要素はないわけだが、何故ここまで事件を拡大化させたのかは謎が残る。何故こんなことをするのか？という点で最後のスマートフォンを河川敷に埋めて、警察？が掘り起こすというくだりでも幾つかのニュース記事を見た限りでは不振な点があると言わざるを得ない。

今回の事件の問題点

本人が１年以上も拘留されている中でも警察・検察が確定的な証拠で黒にすることが出来なかったのも痛い点だろう。
むしろこの点では操作や裁判の仕組みの人権や制度の問題点は、改善されないと
今後も同様のことは起きるだろうと考えられる。

これで終わりではない

日本の一連の犯行予告などに関連したPC遠隔操作事件は、
今後裁判で全容は語られるとは思うが、今後同様の事件が起きないとはいえない。
世界でも不正アクセスや、ネットバンクからの不正な引き出し、サイバー犯罪の各種問題、
国家間の不正アクセスや情報の盗みあい等かなり熾烈な状況になっている。

「米政府、サイバースパイ容疑で中国当局者5人を訴追」ということでパソコンの遠隔操作の事件やクラッキング、不正アクセスは今後も事件は減ることは無い気がする。

判決:懲役8年

2015.2.4 10:02

判決公判が４日、東京地裁で開かれた。大野勝則裁判長は「無実の人への影響を顧みず、捜査機関を出し抜いてやろうとした悪質なサイバー犯罪だ」として片山被告に懲役８年（求刑懲役１０年）の判決を言い渡した。
http://www.sankei.com/affairs/news/150204/afr1502040009-n1.html

４人が誤認逮捕された遠隔操作ウイルス事件
• 威力業務妨害や
• ハイジャック防止法違反などの罪
• 合計10事件で起訴懲役8年だと。

誤認逮捕で大学辞めさせられたり、
色々と被害を負った人はいるけども
それは直接的な原因は 誤認逮捕が無かったらそうはならなかったわけで、
事件の原因は被告によるものだけども、なんか違和感だけが残る事件に感じる。

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