日本橋の小津和紙で紙漉き体験。思ったより難しかった話

👟 前回の記事はこちら
Contents
泉岳寺を後にして、日本橋の小津和紙へ。
さて、泉岳寺を後にして、
電車を乗り継ぎ、日本橋小伝馬町へ向かう。
このあたりは、10年ほど前に住んでいた場所で、
駅を出た瞬間から、
「ああ、こんな空気だったな」と思い出す。
街は変わっているはずなのに、
身体のほうが先に覚えている感じがする。
行き先は「小津和紙」。
小津和紙は、
和紙を売るだけの店ではなく、
和紙を知り、触れ、体験するための場所でもある。
店頭には手漉き和紙や和紙の小物が並び、
奥には古い資料を展示する史料館があり、
文化教室やギャラリーでは、
和紙や日本文化に出会うきっかけが用意されている。
そして今回のお目当てが、
手漉き和紙体験工房。
妻が、
「紙漉き、やってみたいな」
と言って予約を入れてくれていた。
体験教室の時間は、だいたい45分。
参加者は、
ぼくたち夫婦と、欧米人のご夫婦。
こぢんまりとした、ちょうどいい人数だった。
先生は女性で、説明はとても丁寧。
しかも、英語がすらすら出てくる。
日本語と英語が自然に行き交う中で、
これから紙を漉く、という不思議な時間が
静かに始まろうとしていた。
ここから先は、紙と向き合う人のための場所。
展示でも見学でもなく、今日は「参加」です。
文化は、保存されるだけじゃなく、触れられて続いていく。紙漉きは思ったより、ずっと難しい
漉き舟と呼ばれる桶には、
白く濁った水が張られている。
手を入れると、少しぬるっとしていて、
正直、ちょっと意外な触り心地だ。
でも、これが乾くと、さらっとして、
ちゃんと紙の繊維として残るらしい。
長い棒で水をかき混ぜ、
簀桁という、ざるみたいな道具ですくい上げる。
前に揺らして、
後ろに揺らして、
水を捨てる。
それを、何度も繰り返す。
……これが、ほんとうに難しい。
力を入れすぎてもダメだし、
気を抜くと、すぐムラになる。
どうやら、繊細な作業は、
ぼくの得意分野ではないらしい。
「素材です」と言われると、急に距離がぐっと近くなる。
紙になる一歩手前。この水面に、すべてが入っている。
簡単そうに見えたのに、手を出した途端、紙が言うことをきかない。結果として
結果としては、
ぼくだけ、ちょっと不器用だった。
……いや、けっこう不器用だったかもしれない。笑
妻も、いっしょに参加していた欧米人のご夫婦も、
初めてとは思えないくらい、
すっときれいに仕上げていた。
ぼくだけが、
「あれ?」「あ、ちがう」「あ、いまのダメだ」
を、ひとりで繰り返していた感じ。
でもね、
これは言わせてほしい。
実際にやると、
思っていたより、ずっと難しい。
見ていると簡単そうなのに、
いざ自分の手でやると、
水の揺れも、力の入れ具合も、
ぜんぜん言うことをきいてくれない。
できあがった、ぼくの和紙は、
かなりボコボコしていて、
正直、見本とはほど遠い。
厚さもなんだか画用紙みたいなのだ。
でも、
そこにはちゃんと、
手の迷いも、力の入れすぎも、
その日の集中も、全部写っていた。
平らじゃないところに、
その時間が残っている。
失敗、というより、
「やった形跡」がきちんとある一枚。
たぶん、
紙漉き体験のいちばんの収穫は、
きれいな紙を持ち帰ることじゃなくて、
思ったより難しかった、という実感そのものだった。
あれは、
説明を聞いただけじゃ分からないやつだったなぁ。
うまくいかなかった感じが、逆にちゃんと手でつくった証拠みたいで。📄
「不器用な紙も、
ちゃんと、その日の記憶を抱えて帰ってきました。」
よくある質問(Q&A)
はい、大丈夫です。参加者の多くが初めてで、先生が丁寧に教えてくれます。
ただし、見ているよりも実際にやってみると、少し難しく感じるかもしれません。
はい、予約必須です。体験教室は時間が決まっており、
当日の飛び込み参加はできません。
事前に公式サイトから予約しておく必要があります。
はい、可能です。この日は英語での説明もあり、
日本語と英語が自然に行き交っていました。
海外からの参加者も多く、安心して体験できそうです。
体験時間はおよそ45分ほどです。
説明から実際の紙漉きまで、無理のないペースで進みます。
はい、持ち帰ることができます。
仕上がりは人それぞれですが、
不器用さも含めて、その日の記憶として残る一枚になります。
こういうの、持ってると案外いいんです。
📄 なんとなく小津和紙のものを。
こんなのもあってね。うん、あるんです。
✅代行サービス専門マッチングサイト:ラクダ
✅ラクダではアフィリエイトパートナーを募集しております。
🏠無料で空き家を掲載・検索できるマッチングサイト:空き家リスト
✨当サイト:ぬふふ.com
🏢運営会社:合同会社桔梗企画


