🍴ぬふふのグルメと、なにげない日々のこと。 PR

ゴールデンウィークの高松市・栗林公園は、“静けさの中でにぎやか”でした。

栗林公園の池と和舟の水彩風イラスト
この記事には、ちょっとだけ“おすすめしたいもの”がまぎれこんでいます。

ことのはじまりは、ふと思い立った朝。

ゴールデンウィーク。
にぎやかな駅、渋滞の高速、行列のできるテーマパーク。

──うーん、そうじゃない。

人ごみを避けたい気持ちと、どこかに出かけたい気持ちが、ちょうど半分ずつくらい。
そんな中で、ふと頭に浮かんだのが「栗林公園」でした。
“庭の国宝”なんて呼ばれているけど、すごさというより、“やさしさ”がありそうで。


いちばんきれいな音は、足音だった。

入り口を抜けると、すぐに空気が変わりました。
ふわっと草の匂い。遠くで子どもの声。
でも、うるさくはないんです。

砂利の上を歩く自分の足音が、
この庭では、いちばんきれいな音に思えました。

松の枝が風で揺れて、池の鯉がゆるく水を切っていく。
静かで、にぎやか。
まるで、庭が話しかけてくるみたいでした。

栗林公園の入り口ゲートじゃなくて、ふすまを開けるような感じ。 静かに、でもちゃんと、ここから始まる。
栗林公園の案内図案内図をひと目見て、「あ、これは1時間じゃ帰れないな」と思った。

季節が、ちょっと急いでいるようだった。

園内は、五月初旬なのに、
もうセミの鳴き声が鳴り響いていた。

「え、今、夏だっけ?」と思いながら耳をすますと、
遠くの木のてっぺんから、確かに聞こえる。

そして、トンボもすでに飛んでいました。
羽をひらひらと光らせて、まるで秋の使者みたいに。

季節は、いつも人間の予定よりちょっと早くて、
それがまた、いいなと思ったのです。

芝生広場空はごきげん。
木々は、なんだかこっちの味方だった。
「マイナスイオン」っていうと急に理科っぽくなるけど、
たぶんあれは、“空気のなかのやさしさ”みたいなものだと思った。
園内の飛び石園内にはいくつか飛び石があって、気分はちょっと忍者。
でも、目の前を歩いていた小学生が、わりと見事に池へ落ちた。
みなさん、どうかお気をつけて。

掬月亭と抹茶と、“入りたくなる縁側”。

池のほとりにたたずむ、掬月亭(きくげつてい)。
歴代藩主がこよなく愛したという、そのたたずまいは、
静かで、揺るがなくて、どこか、やさしい威厳をまとっていました。

中では、抹茶と和菓子がいただけるらしい。
風の通る縁側に座っている人たちの背中を見ていると、
その時間がどれだけ豊かなものか、伝わってくるようでした。

たしかに、これは、愛したくなる。

その場に入ったわけじゃないけれど、
心のどこかが、そっとそこに座っていたような──
そんな気がしました。

掬月亭お殿様だって、ぼーっとしたくなる日があったんだと思う。
たぶん、ここがその場所だった。
掬月亭何百年も前から、「ここ、いいね」って思われ続けた場所。
茶屋ってすごいな。

和船にゆられる人たちを、橋の上から見ていた。

南湖をめぐる和船遊覧。
乗ることはなかったけれど、橋の上から、静かに見ていた。

船は、まるで庭そのものの一部のように、
すーっと水の上をすべっていく。

のんびりした船頭さんの声が、風にのって──
少しだけ、聞こえたような気がした。

船の上の人たちは、穏やかな顔で空を見上げていた。

次回、訪れたときには、
舟遊びで“お殿様気分”を味わってみるのも悪くないなと。
そして、この庭の中に、もう一歩ふみこみたいなと思った。

遠くに和舟和船がひとつ、すーっと進んでいく。
「あそこに乗ってたら、今日のことを好きになりそうだな」と思った。

吹上亭で、冷たいざるうどんを。

今日は、日差しがけっこう暑くて、
歩いたあとの体にじわっと熱がこもっていた。

そんなときに見つけたのが、園内にある「吹上亭」。
冷たいざるうどんを見た瞬間、迷いはありませんでした。

麺は太く、コシがあり、食べ応えも十分。
つけだしの香りもやさしくて、するすると胃におさまっていく。

「これはもう、正解だな」と思いました。

静かな庭のなかで、涼しさと満足が竹ざるの上にそっとのっていたような、
そんな昼ごはんでした。

吹上亭のざるうどん一口すすったら、脳が「はい正解です」って言った。
太くて、つめたくて、ちゃんと美味しい。

栗林公園で見たもの、残ったもの。

特別なことは、起きませんでした。

誰かに会ったわけでもないし、
ドラマチックな場面があったわけでもない。

でもね、景色は、静かに、ちゃんとすごかった。

そして、足音、風、セミの声、トンボの軌道。

それらが、じんわりと記憶に残っていきました。

「静けさの中でにぎやか」──
この言葉が、いちばん似合う庭だったと思います。

飛来峰からの一望飛来峰より。ちょっと登って、くるっと見渡したら、この庭が、ひとつの絵みたいに見えた。
栗林公園の池の鯉達池の鯉たちは、たぶん、この庭のことをいちばんよく知っている。
でも、べつに教えてくれたりはしない。
栗林公園の赤い橋この小道、お姫様がすそを気にしながら歩いてたかもしれない。
木陰の風だけが、そのことを知ってそうだった。
栗林公園の池あの水の澄み方は、
「あ、あのときの栗林公園の池」って、きっとあとで思い出すやつだ。

 
✅なんだか気になる、っていうのは、たぶん「ちょっと、いいかも」ってことです。
『栗林公園』のこと、もうちょっと知りたい人はこちら。

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栗林公園の入園料はいくらですか?
大人410円、小人(小中学生)170円です。年間パスポートなども用意されています。
吹上亭は誰でも利用できますか?
はい、園内の飲食施設として一般来園者も利用できます。営業時間やメニューは季節により異なります。
和船に乗るには予約が必要ですか?
当日受付制ですが、混雑時は早めの受付をおすすめします。事前予約も可能です。料金は大人620円です。


ABOUT ME
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【合同会社桔梗企画:代表】 家族の中心にいるのは、アビシニアンの“アビ蔵”。 そのアビ蔵の『たそがれタイム』に、そっと寄り添う妻。 そして、ぼく。三人暮らし、みたいなものです。 今日もなんとなく、いい日を過ごしています。 書いているのは、猫のことだったり、 ちょっといい物のことだったり、 気がつけばおいしいものの話だったり。 なんの役にも立たない日もあります。 でも、「なんか、好きだな」って思えることを、 すこしずつ集めて、生きてるような気がしています。 最近、「nufufu.com」のドメインを取得しました。 以前までの「ぬふふ.com」の人とは別人です。
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