Contents
ていねいなくらし、新生姜の甘酢漬け 編。
スーパーの片隅で、つやっとした赤みがかった皮。
あ、今年もこの季節がやってきたんだなって、思った。
手に取ったのは新生姜。
前回は実山椒だったし、
今年は“びん詰め生活”がなんだか静かに続いている。
きっかけはあの本。
『365日、おいしい手作り!魔法のびん詰め』。
なんでもないようで、ちょっと魔法のような、
そんなレシピがたくさん詰まってる。
さて、今日は新生姜。
さっそく、台所に立つ。
妻が帰ってくる前に仕上げるのだ。
✅ なんだか気になる、っていうのは、たぶん「ちょっと、いいかも」ってことです。
『365日、おいしい手作り!魔法のびん詰め』のこと、もうちょっと知りたい人はこちら。
切って、茹でて、漬けるだけ。
スライサーで薄く薄く、しゃっしゃっと切る。
新生姜って、切っているだけで空気が澄んでくる感じがする。
やさしい香り。ちょっとピリッとする空気。
そのまま鍋に入れて、1分間ほど、茹でる。
軽く火が通って、やわらかくなった生姜を、
清潔な瓶にそっと移す。
熱いうちに、そこへ甘酢を静かに注ぐ。
ジュッと音はしないけど、
瓶の中で、何かが始まった感じがする。
最初は白っぽかったしょうがが、
じんわり、ほんのり、ピンク色に染まっていく。
——あ、これ、時間の魔法だなって思った。

この子もひとつ、大人に近づいていく気がした。

漬けたばかりの新生姜が言いそうだった。
お寿司屋さんのガリが、自宅で“好きなだけ”。
冷蔵庫の扉を開けるたびに、
「あ、そうだ、ガリがあったんだった」って思い出す。
そして、ちょっとだけ食べる。
いや、たまに“ちょっとだけ”じゃなくなる。
お寿司屋さんで、ちょこっと添えられてたあれが、
いまや“食べ放題”。
好きなだけ食べていいって、なんて自由なんだろう。
しかも、手作りのガリって、
市販のよりもずっとやさしくて、
ほんのり甘くて、しゃっきりしてて、
なにより「ぼくの味」って感じがする。
甘酢のこと、はじめてのメモ。
まだ“いつもの味”なんてものはないけれど、
本を見ながら、いちどやってみた配合が、けっこう好きだった。
酢:1カップ(200ml)
砂糖:大さじ3
塩:小さじ1
お鍋でさっと温めて、
砂糖と塩がしっかり溶けたらOK。
そのまま、しばらく冷ましておく。
熱いうちに新生姜に注ぐと色づきやすいらしいけど、
甘酢の熱が強すぎると色が抜ける気もして——
今回は“冷まして注ぐ”でやってみた。
おいしい使い方、いろいろ。
・お寿司のおともに(もちろん)
・焼き魚のとなりに、そっと
・みじん切りにしてポテサラに混ぜる
・チャーハンの具にするのも意外と◎
・刻んで、おにぎりの具にも!
いつか、冷奴にのせてポン酢をかけたら、きっとおいしいだろうなと思ってる。
想像だけで、もうちょっとしあわせ。
びんの中に、ちいさな季節。
実山椒の塩漬けから始まった“ていねいなくらし”。
その続きを、新生姜がやってくれた。
派手な料理じゃなくてもいい。
だれかに見せるわけじゃなくてもいい。
ただ、自分の気持ちに“ちょっといいこと”をする感じ。
冷蔵庫にひとつ、びんが増えるだけで、
なんだか暮らしがひらいていくような、そんな気がしている。
“
お寿司屋さんのガリを、好きなだけ。
「特別」が「日常」にやってくるって、けっこうすごいことだと思う。
✅ たまたま読んだあなたに、ちょうどいい話かもしれません。
Q&A
✅代行サービス専門マッチングサイト:ラクダ
✅ラクダではアフィリエイトパートナーを募集しております。
🏠無料で空き家を掲載・検索できるマッチングサイト:空き家リスト
✨当サイト:ぬふふ.com
🏢運営会社:合同会社桔梗企画