26年間、タバコと生きてきた。
軽い気持ちで始めたはずなのに、いつのまにか「吸わないと落ち着かない」が当たり前になっていた。
最近、なんとなく息が浅い。深呼吸しても「うん、大丈夫」と言い切れない。
それが、今回のきっかけだった。
■ 禁煙を決意した、ある午後のこと。
「よし、やめよう」なんて、
そんなに強い決意だったわけじゃない。
ただ、ほんの少しだけ、息苦しさが気になった。
それだけで、ニコレットを買った。

「それ、うまいのかにゃ?」という顔のアビ蔵。

喫煙歴26年。
マルボロ・ライトのメンソール。
長いつきあいだった。
数年前にプルームテック・With2に変えて、
それでも結局、手は口元へと向かう。
やさしいけむりは、いつしか「なくてはならないもの」になっていた。
でも、アビ蔵がいるこの部屋では、
“いつもの煙”よりも、“ふつうの空気”のほうが似合うような気がしてきた。
■「今かな」と思った瞬間に、禁煙ガムをひと粒。
さっきまで、プルームテック・With2を吸っていた。
「たぶん、これが最後になるのかもな」と、
自分でもはっきりしないまま、静かに吸っていた。
特別な儀式も、名残惜しさもなかったけど、
それでもどこかで「変えたいな」という気持ちは、たしかにあった。
だから、ニコレットの箱を開けた。
アビ蔵の視線を感じながら、そっと1粒だけ噛んでみた。
最初はピリッとして、ちょっと驚いたけど、
すぐにほんのり甘みが広がって、ふーっと気持ちが落ち着いていく感じがした。
思ってたよりやさしい味で、
なんだか、ふつうのガムを噛んでるみたいだった。
アビ蔵は何も言わないけど、たぶん気づいてる。
今日は、ちょっと違う僕がいるってこと。
■ アビ蔵という、静かな応援団
ぼくのそばでくつろぐアビ蔵は、
何も言わないけれど、
いつだって、こっちの変化を感じ取ってる。
かすかに変わった空気のにおい。
口元に漂ってこないけむり。
そういうのを、ちゃんと感じてる気がする。
彼のそばで深呼吸できるような日が、
毎日の当たり前になったらいいなと思う。
🍃
「“やめる”じゃなく、“ちょっとやめてみる”。
そのくらいが、ちょうどいいはじまり方かもしれません。」
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Q&A|ぬふふの禁煙日記より
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