お昼はもう済ませたはずだった。
それなのに──。
イオンモール高松のマクドナルドで、
あの「テレレ、テレレ」というポテトが揚がる音を聞いた瞬間、
気づけばいつもの「ダブルチーズバーガーLLセット」を頼んでいた。
「ダブルチーズバーガーセットお願いします。ポテトをLで、ドリンクはコーラをLで。」
このセリフ、ぼくはもう何度となく言ってきた気がする。
Contents
イオンモール高松のマクドナルドで、思わず“ダブチLLセット”を頼んだ話
買い物を終えて、さあ帰ろうというタイミングだった。
お昼ごはんは家で済ませていたし、おなかもそれほど空いていない。
ただ、エスカレーターを降りて、1階のマクドナルドの前を通ったそのときだった。
あの音が聞こえた。
「テレレ、テレレ…」
ポテトが揚がったときに鳴る、あの小さなメロディ。
それを聞いた瞬間、
頭の中に“あの香り”と“あの味”が、ぶわっと広がった。
「テレレ、テレレ…」の音に抗えず、ポテトにつられてダブチLLへ
たぶん、5秒も経ってなかったと思う。
ふと気づけば、
ぼくの足はフラフラとマックのカウンターに向かっていた。
「ダブルチーズバーガーセットお願いします。ポテトをLで、ドリンクはコーラをLで。」
気がつけば、口が勝手にそう言っていた。
まるで条件反射みたいに、
もう覚えきった呪文のように。
テレレ、テレレ…の音に負けた午後。食後なのに、また“いつもの”を頼んでしまった。やっぱり“いつもの”ダブルチーズバーガーセットに落ち着いた理由
手渡されたトレイには、
いつもと同じ並びのいつものセットが、堂々と乗っていた。
ポテトLのあたたかさ。大きなカップに入ったコーラの氷が、カラカラと音を立てる。
包み紙には、見慣れた「ダブルチーズバーガー」の文字。
それらを眺めながら、「今日もこの感じだな」と、
安心の儀式がはじまるのを感じていた。
うどん屋でもミスドでも…“いつも同じメニュー”現象は今日も続く
「前にも、この感じ、あったな」と思ったら。
──思い出した。
ほんの10日前にも、同じことを記事に書いていたのだった。
📚 こんなのもあってね。うん、あるんです。
うどん屋では「肉ぶっかけ＋牛スジ＋玉子＋おにぎり」
マックでは「ダブチLLセット」
ミスドでは「シュガーレイズドとハニーディップ」
選ぶたびに、「また同じか」と思う。
だけど、選ぶたびに、「やっぱりこれだ」とも思う。
ダブチLLセットの“変わらない味”がくれる安心感
いつもの味は、今日もちゃんと、そこにあった。
だから、これでいいのかもしれない。
お昼を済ませていたのに、
買い物のついでだったのに、
「今日はやめておこう」と思っていたのに。
それでも、あの「テレレ、テレレ…」に呼ばれてしまったのだから、
今日もまた、“正しい選択”をしてしまっただけなのかもしれない。
🍟
「変われないことを、責めなくていい日があってもいい。
“いつもの”が、今日もおいしかったなら、それでじゅうぶん。」
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