※エスカプラーリオという小さなお守りを27年ぶりに買い直しました。調べてみると南米で親しまれているアクセサリーらしいのですが、思い出したのは説明よりも、1999年頃の仙台駅前の雑貨屋のことでした。

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持ち歩く祈り。

ある日、ふと思い出すものがあります。

それは昔の知り合いの名前だったり、
もう無くなってしまったお店だったりするんですが、
今回思い出したのは、首から下げていた小さなアクセサリーでした。

ビニールに包まれたキリストとマリアの絵。

名前も知らないまま、
何年も身につけていたものです。

仙台駅前の雑貨屋さん

1999年頃だったと思います。

当時のぼくは仙台に住んでいました。

仙台駅前の商業ビルの中に、
海外の雑貨を扱う店があって、
なんとなくよく通っていました。

いま思うと、
インド雑貨のお店だったのか、
世界の雑貨を集めたお店だったのか、
そのへんは少し曖昧です。

でも、
店内に入ったときの空気は覚えています。

独特な香り。

見慣れない色。

そして、
どこから来たのかわからない品物たち。

用事があるわけでもないのに、
そういう場所には何度も行ってしまうんですよね。

今みたいにスマートフォンで世界中の商品が見られる時代ではありませんでした。

だからなのか、
雑貨屋の棚というのは、
ちょっとした異国への入口みたいなものだった気がします。

「なんかいいな」で買ったもの

ある日、
その店で小さなネックレスを見つけました。

なぜ気になったのかは覚えていません。

かっこよかったのかもしれないし、
珍しかったのかもしれない。

あるいは、
ただその日の気分だったのかもしれません。

でも、
「なんかいいな」
と思ったことだけは覚えています。

だから買いました。

理由は、それで十分だったんだと思います。

お守りだとも思っていませんでした。

宗教的な意味も知りませんでした。

ただ首から下げていました。

気づけば何年も。

いま考えると、
ずいぶん雑な付き合い方だった気もします。

でも、
そういうものってありますよね。

意味を知らないまま、
なんとなくそばに置いているもの。

理由は説明できないけれど、
なぜか手放さないもの。

そのネックレスも、
ぼくにとってはそんな存在でした。

最後は紐が切れたんだったかな。

壊れてしまって、
いつの間にか無くなりました。

世界一雑な検索

それから二十数年。

先日ふと、
あれは何だったんだろうと思い出したんです。

そこで、

「キリスト ビニール お守り」

という、
なかなか力技な検索をしてみました。

すると、
すぐに見つかりました。

エスカプラーリオ。

そういう名前らしい。

南米を中心に親しまれている、
カトリック由来のお守りなのだそうです。

そうか。

エスカプラーリオというのか。

名前を知った瞬間、
知らなかった頃の時間まで、
少しだけ輪郭を持ちはじめました。

さらに調べてみると、
2014年のブラジルワールドカップの頃に、
日本でも注目を集めたらしい。

エスカプラーリオエスカプラーリオ。昔は名前も知らないまま身につけていました。

ぼくのほうが早かった

待て待て。

ぼくはその十五年くらい前から愛用していたぞ、と。

もちろん偶然です。

流行を先取りしたわけでもありません。

こういうときだけ、
人は急に先駆者になりたがるんですよねー。

誰にも自慢できる話ではないんですが、
その瞬間だけは少しだけ得意な気分になりました。

大人になっても、
そういうくだらないことで嬉しくなれるんだから不思議です。

思い出していたのは、エスカプラーリオじゃなかった

結局のところ、
今回買い直したのはエスカプラーリオだったわけですが、
本当に探していたのは別のものだったのかもしれません。

仙台駅前のあのお店とか。

あの頃の自分とか。

休日の過ごし方とか。

まだ携帯電話よりも、
雑貨屋の棚のほうが面白かった時代とか。

そういうものが、
たまたまエスカプラーリオに結びついていただけなのかもしれません。

小さなアクセサリーひとつで、
思い出は意外と遠くまで連れていってくれます。

なくしたと思っていたものも、
ほんとうはどこかに残っていて。

たまたま思い出してもらう順番を、
静かに待っているだけなのかもしれません。

アビシニアンエスカプラーリオの話をしていたら、
だんだん関係者みたいな顔になってきたアビ蔵。


忘れていたものは、無くなったわけじゃなくて。
たまたま思い出してもらう順番を待っているのかもしれません。

よくある質問(Q&A)

エスカプラーリオとは何ですか?
エスカプラーリオは、カトリック由来のお守りの一種です。小さな聖画やメダイが付いており、首から下げて身につけることが多いようです。南米を中心に親しまれています。
エスカプラーリオはお守りですか?
地域や文化によって受け止め方は異なりますが、身を守る願いを込めて身につける人も多いようです。宗教的な意味を大切にする人もいれば、アクセサリーとして愛用する人もいます。
信者でなくても身につけて大丈夫ですか?
身につけること自体に特別な制限はありません。ただし、宗教的な背景を持つ品でもあるため、その由来や文化への敬意を持って接するのがよいのかもしれません。

🐾 こういうの、持ってると案外いいんです。

こんなのもあってね。うん、あるんです。

🐾 アビ蔵より

「このへん、ちょっと気になるにゃ」

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【合同会社桔梗企画:代表】 家族の中心にいるのは、アビシニアンの“アビ蔵”。 そのアビ蔵の『たそがれタイム』に、そっと寄り添う妻。 そして、ぼく。三人暮らし、みたいなものです。 今日もなんとなく、いい日を過ごしています。 書いているのは、猫のことだったり、 ちょっといい物のことだったり、 気がつけばおいしいものの話だったり。 なんの役にも立たない日もあります。 でも、「なんか、好きだな」って思えることを、 すこしずつ集めて、生きてるような気がしています。 最近、「nufufu.com」のドメインを取得しました。 以前までの「ぬふふ.com」の人とは別人です。

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