違法漫画サイトをなくすには?
漫画だけでなくアニメ動画なども違法アップロードされているWEBサイトは10年以上前から数多く存在している。
これらを根絶するにはどうすればよいのか?という問題について
漫画だけであれば問題はシンプルなのですがWEBサービスという点がオフラインとは問題の難しさが異なっている。
- 問題点
- 運営者の特定が困難であること。(海外サーバー・海外のドメイン事業者などだと公開しろという請求が突っぱねられてしまう。)
- 違法アップロード(著作権侵害)であっても対象のサーバーが海外サーバーだと日本の国内法で対処できない事。
違法アップロードサイトはインターネット上のWEBサイトにあるため取り締まりが難しい事。
ブロッキングは有効か?
2018年4月に日本政府は通信会社にブロッキングを要請すると発表していたが業界は反発
通信の秘匿性などから反対していた。
ブロッキングが役に立たない理由
- 仮に違法アップロードサイトをブロッキングしたとする。
- 違法サイト運営者が取るであろう策として、
ドメインとIPさえ移転して変更すれば、
別のドメインとIPで丸ごと運用できてしまうしブロッキング対象ではなくなってしまう。
新規ドメイン・別サーバーで別名の違法アップロードサイトを筍のように沢山作る可能性も出てくる。
Aというブロッキング対象のサイト運営者以外も同様の行為を模倣して沢山の違法サイトが乱立する危険性も有る。
こうなるとブロッキングすべき対象だけが鼠算式に増えてしまい対応できなくなってしまう可能性が有る。 - 閲覧者側が取るであろう行動
IPやドメインがブロッキングされていたとしても
串さしてしまえば、通過して閲覧できる可能性が有るという事。
中国からではYoutubeがみれないといった話題が有りますが串通してみていることは周知の事実だろう。
過半数の小中学生スマートフォンユーザーはここまで手をかけて違法アップロードサイトをアクセスして閲覧するとは考えにくいが、完全に閲覧できなくなるものだとは考えにくい。
串とは、プロキシサーバーを経由して対象のサイトにアクセスする方法。
ブロッキングは殆ど意味が無い対策方法だといえる。
YouTube
動画サイトとして最も有名であるはずのYoutubeも著作権侵害しているだろうと考えられる動画は多く存在している。
単にテレビ局だとか権利者が通報していないだけだと思いますが、通報が取られて削除されるのもあれば残り続けているものもあったりで、
違法アップロードの数が多いと物理的に追いつけない面は存在する。
Youtube運営も著作権侵害の違法アップロードをシステム的に排除できるように対策は行っているようですが、
違法アップロードする側も、音声に加工いれたり画面に加工いれたりで、イタチごっこになっている感じもしてしまう。
こうまでして違法アップロードに努力する人も存在するのは実に呆れてしまう現象だったりする。
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収益化を絶つ
最も理にかなっているのは収益化させないことだ。
サーバー代は発生する。
WEBサイトの運用はタダではないのだ。
漫画サイトや動画サイトとなるとトラフィックのデータ量も増えるため転送量が大きくなりサーバー代のコストも通常のブログや会社サイトと比較すると月額の値段は高くなる。
当然WEBサイトを運用するには収益が発生しないと赤字になるだけだ。
Anitubeの収益が月額1500万円だったとか。
違法アップロードサイトの収益源
ここで違法サイトが導入しているのがアド型広告の掲載だ。
アド型広告はクリックされると収益が発生し掲載しているWEBサイトの運営者に収益が入る。
まれにPV数に対して収益が支払われる形式も存在している。
この手のアド型広告に差し止めを求めた方が建設的だと言える。
『海賊版サイト「漫画村」に接続できず 運営側自ら閉鎖かという』話題
考えられる形式
- 海賊版サイトに広告を掲載している広告会社を訴えるしかない。⇒広告が掲載できなくなればサイト運営者は赤字になる。⇒損する違法サイトを継続する理由は無くなる。
- 著作権侵害しているサイトに広告を掲載している広告会社も共犯といえる。
- 違法アップロードサイトに広告が掲載されている出稿している会社の信頼も損失するリスクがある。
公式の無料サービスの可能性
無料で閲覧できる漫画のサービスについて運営会社は、出版社ではなく第三の会社が運営していることが多いのですが、著作権者に収益が還元される仕組みで運用されている無料漫画サービスも一応存在している。
- 例えば健全に公式の承諾を得てWEBで閲覧できる漫画サービスは存在している。
- 全巻ドットコムなども存在している。
- 漫画図書館なども無料
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- ただし新刊などでこういうサービスが対応されることは先ずない。
出版社は先ず何よりも紙の本が売れる事ありきなしせいがあるからだろう。
[char no=”1″ char=”ぬふふ”]少し前だとKINDLEなどの電子書籍ですら新刊の発売は後手だったからな。[/char]
動画と漫画の比較
動画などでは月額無料サービスと、買い切り型・レンタル型などのサービスが展開されているが
漫画サービスに関しては動画コンテンツほど多くは無い。これから発展するのだろうけども動画コンテンツよりも漫画は後手に回っている印象は大きい。
『君の名は。』製作委員会著作権担当というツイッターアカウントがツイート削除呼びかけ
現にアニメなどの売り上げ枚数は10年前と比較すると相当下がっていることから考えても漫画も10年先には壊滅的に売れなくなっている可能性は存在する。
今のうちに「本の売り上げだけ」ではない収益化方法を模索しないと滅ぶ可能性は大きい。
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違法サイト
違法アップロードサイトが無くなる事は無い。これは現在のYoutubeに山ほど著作権侵害のコンテンツが投稿され続けていることからも見て取れる。
逮捕されたり訴訟で多額の賠償請求された事例の方が少ない印象も大きい。
ニコニコ動画投稿で著作権違反で1千万円賠償という記事が引っかかる。
今後もこの手の違法アップロードが減らなければ どんどん罰則も大きくなり、逮捕や訴訟事案も増える一方になる事だろう。
とことんまでインターネットの利用で暮らしにくくしていくのは違法アップロードする人と、著作権侵害しているコンテンツと分かっていてもなお利用する閲覧者の人たちによるものだと言える。
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根本的な問題
今回は漫画だけの騒動である。
これがテレビ地上波やBS・CSなどがミラーリングで違法サイトに瞬時に流されたらどうなるだろうか?
有料動画サイトのコンテンツがリアルタイムで配信されたりする可能性も同様。
これらの違法サイトは、どこまでも拡大する可能性があり、現在「漫画」というコンテンツに限られている被害なのは、一時の現象に過ぎない。
デジタルコンテンツが全て対象になる可能性も有る。
ニコニコ動画のミラーサイトにビリビリ動画があったように、元々ニコニコ動画もYoutubeのミラーサイト的なスタートだったことを考えても、途上する際には模倣・パクリは多数出る。
今後も途上国の人たちが同様のことをやる可能性もあるし日本国内に限っても若い人たちが同様のことを画策する可能性もゼロではない。
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