AmazonのKindle、楽天市場のKobo AplleのiPadなどのタブレット端末で、電子書籍が普及するのか?と思いきや、
一向に普及している感じはしない。
電子書籍の端末は出揃った感じがあるのに、いまいち電子書籍が爆発的に普及していない感じは確かにある。
一部の県立高校が授業に使うタブレット端末の購入を義務化したりする一方では、片方ではアマゾンに独占される事に対して危機感を抱いた日本の特定の本屋と出版社が結束して本屋で電子書籍を注文できるようにするサービスを模索していたり、迷走している感じがする。
最新OSのWindows8もタブレット端末を意識したUIになった為か色んな意味合いでPCユーザーからは酷評になっている。
このままだと、日本においては、コンテンツも、電子書籍も、本そのものさえも元気はなくなりそうなイメージさえ持ってしまう。
電子書籍特有の課題
日本と海外で本の違いについて以前から言われていたこととして、欧米と比較すると日本は紙の本が価格が安いことが上げられる。
単行本などは、数百円だしがっしりとした装丁の本でもなければ2000円を超える本はなかなかない。
一般的な本は1000円代程度の価格だ。
欧米は数千円の本がゴロゴロとしている中で日本の本とは価格事情が異なるという点が当初から疑問視されていた。
電子書籍では、紙の本よりも極端な値引きが出来ないのだ。
決済サービスの差
電子書籍が欧米などと比較しても普及しないことに、決済の壁があったようだ。
http://iharadaisuke.hatenablog.com/entry/2014/01/22/134723
従来は携帯電話の課金などで多少のサービスが普及していた感じはあったが、電子書籍端末は、各種サービスの提供する決済サービスしか使えず、携帯電話と連動したりする決済はきかない。Kindleなどは、アマゾンで決済に使うポイントはコンビニでも購入することは可能なのだが、面倒ということを差し引くと、海外ほどクレジットカード決済が一般的ではない日本においては、難があるとも言える。
ネットバンクや、ウェブマネーなどですら、いまいち使い勝手がよいともいえないので、このあたりは何かしら変動があってほしいものだ。
この該当先の記事で、コンテンツに課金しないということが当たり前になってきたら、色んな産業が破綻しそうだが、このあたりはそういう層も居る程度でいいのではとも思えたりする。あとレンタルだとか中古市場を抜きに語るのもどうかとも思えたりする。
コンテンツの消費といっても新冊で購入しなくとも新品でDVD買ったりダウンロードしなくても、レンタルや中古市場が強い日本の現状から考えると一概にコンテンツにお金を使っていないに結び付けるには無理がある気がする。
インターネット上の”「有料コンテンツ」に課金した事のない者が大半”ということであれば、そうなのでしょうけれども。
その後Amazonギフトカードや楽天ポイントなどのカード販売がコンビニやスーパーなどにも広く普及したのでクレジットカードを保有していなくてもデジタルサービスが身近に利用できるようにはなった。
新刊が発売されない電子書籍
どうしても新刊の発売は紙の本が先だ。
紙の本が発売されてから数ヵ月後に電子書籍版が発売されればまだましなほうで、電子書籍で販売されないタイトルもある。
出版社側の都合なのか或いはコスト都合なのかは分からないが、利用者にしてみると不便極まりない。
まずここが改善されないと意味が無い感じはする。
サービスが終わると読めなくなる。
先日日本国内の電子書籍サイトがサービス終了することで、ポイントで返金対応をするといった事例がwebニュース記事で報道されていたが
万一運営サービスが終了すると、二度と読めなくなるというデメリットが顕著になる。
電子書籍サービス「エルパカBOOKS」終了→購入した本は読めなくなるという顛末で
現在の電子書籍はPDF形式やファイル形式でDownloadするようなサービス以外は、クラウドでしか読めない為に、インターネットがなければ、或いはサービスが終了したらコンテンツが見れなくなるリスクはある。
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