山口県阿武町のコロナ対策4千300万円を誤給付という問題

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山口県阿武町のコロナ対策4千360万円を誤給付という問題について気になった事のメモ。新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金は本来10万円振り込むはずの物が、4630万円も振り込んでしまうというとんでもない事態。

臨時特別給付金とは別に、今回の騒動の1人に対して4630万円を振り込んでいる。(参照4630万円「誤送金」の山口・阿武町 住民に返還求め提訴 弁護士「有罪となっても、お金が戻らない可能性も」|TBS NEWS DIG より)

コロナ関連の住民税非課税世帯等に対する1世帯あたり10万円の臨時特別給付金以下給付金がきっかけ。

1世帯あたり10万円の振り込みが463世帯分で4630万円
過去にもこの手の多額の現金を違う人に振り込んでしまったという事例は少なからず起きてはいるのですが、市区町村が数千万という金額を振り込んでしまって返金されないという騒動は珍しい気がする。
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山口・阿武町の特徴
  • 人口は約3000人
  • 佐々木小次郎の墓
  • 道の駅発祥の地
  • 名産:キウイフルーツ・山口のみで飼育されている無角和牛

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消えたお金。

誤送金をされたのは阿武町内に住む男性(24歳)

空き家への定住を促す制度を利用しおととし10月に転入してきた。

誤って振り込まれた額は町の財政の約2%

どこに誤送付された給付金は行ったのか?

代理人弁護士「男性は返還困難」コロナ対策4千万円を誤給付

山口県阿武町が463世帯分に相当する新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を誤って1世帯に振り込み、世帯主の男性(24)に返還を求めて提訴した問題で、男性の代理人弁護士が16日、山口市で記者会見し、男性が振込金を使ってしまい、返還が困難な状況だと明らかにした。「訴訟で何らかの解決が図れるように検討したい」と語った。

https://nordot.app/898899334415335424

共同通信社以外のニュース媒体も、代理人弁護士の主張で「男性が振込金を使ってしまい」という表現だ。

使ったというのは腑に落ちない。
4000万円以上もの金額を短期間で20代前半の男性が使い切る用途が謎だ。
「使途や動機も話しているとしたが」というんだから、早く説明してくれることが望ましい気がする。

4630万という金額

日本人の現在の平均年収が400万円代中盤程度なので、かるく計算しても10年分程度の金額。(年齢問わない年収なので一概に判断はしにくいですけど。)
仮に低年収水準で計算しても20年分程度の年収でしかない。
当然4630万円で、今後生きていける金額では到底できない。税金や保険料・国民年金、その他もろもろ支払っていくお金もかかるし出費と比例して考えると、何故すぐに返還しなかったのかは謎が残る。
しかし20代前半だと4000万円という金額が振り込まれたらテンションが上がることは必然だろう。この後の流れが釈然としないわけですが…。

流れ
4月8日
誤送金した当日午前。臨時特別給付金の振込の問題発覚。組み戻し手続きを依頼。
4月15日
阿武町が母親とともに勤務先を訪れ返還を求め説得した。弁護士と相談すると主張
4月15日金曜日
顧問弁護士と相手方弁護士が話し合い。
4月21日
再度自宅に訪問「お金はすでに動かした。もう戻せない」と発言
5月9日
町は、民事訴訟を行うことを決定
5月12日
阿武町は5月12日、この男性に対して「不当利得の返還」を求めて提訴
誤って入金した現金の返還弁護士費用などあわせておよそ5116万円の返還要求。
5月16日
会見に現れた弁護士が該当の男性から相談を受けたのは5月13日とのこと。

当日に60万円程度送金・数千万円単位で送金する日もあった。4630万円は、2週間で他の所に映っていた。

町は、振り込まれた先の2銀行に対して仮差押え中。

本人は4月の段階で警察に出頭し、任意で事情を説明している。

参照元

公金の誤振り込みとその後の対応について(ウェブ公開用)
http://townabu.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/201d5e173de31ca45fe8e53d420f337c.pdf

令和4年5月12日(木) 11:40掲載 「公金の誤振り込みとその後の対応について」
http://www.town.abu.lg.jp/11038/

町の担当者が世帯主と接触できたのは、問題が発覚した8日だった。中野副町長によると、世帯主は当初、返還に応じる姿勢を見せていたがその後、電話やメールでの連絡がつきにくくなり、次に会えたのは14日。その際、世帯主は一転して「(誤入金した)役場が悪い」との趣旨の発言をしたという。

https://www.sankei.com/article/20220430-4D3WO5CZZRIJ7GPNJRL3ZN3K7M/

誤振り込みを受けた男性の弁護士
「警察の要請を受けて任意の事情聴取に応じている。連絡が取れず所在不明になった事実は一切ない」

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/46796?display=1

役場側の主張では「連絡が取れず」という表現は多い。そもそも24歳男性に対してその親と一緒に職場にいって返還求めるという姿勢もちょっとやりすぎな気がする。もうちょっと町役場はスマートな対応ができなかったのかねと思ってしまう。
返さない方が完全に悪いとはいえ、借金の取り立てよりも性質が悪い感じがしてしまう。

誤送金の起こりが4月8日。数日間の間に弁護士に相談するという流れで2週間程度で全額引き出していたという事なので、仮に『使い切った』とするには、かなり超短期間で消化したとしか言い切れない。一括での引き出しや引き落としでもないのも不自然さが際立つ上に物品の購入は極めて可能性は薄いだろう。

考えられる罪

刑事告訴された場合の罪
ATMで引き出した場合
窃盗罪 10年以下の懲役 50万円以下の罰金
ATMで送金した場合
電子計算機使用詐欺罪

有罪となってもお金が戻らない可能性もある。

  • 民事訴訟で追及。
  • 自己破産は免税がおりない可能性が有る。

気になる点

事件後の報道で、「あんなことする人、他所の人だ」みたいな意見が報じられていた後に、役場が住所・氏名を公開するのは如何なものかと思ってしまいますな。この事でこの個人の情報が晒されたことは身の危険に晒されてしまいそうな感じが強いんですけど大丈夫なのか?
今後この街に他の人が来にくくなる感じがしてしまう。地元民に悪意はなく浅はかにあーいう言葉づかいなんでしょうけども。

誤送金された側も一週間で弁護士用意できたこともなかなか手際が良すぎる感じがする。463世帯しかいない町なのに、当初勤めていた先は違う市だったようですけども、どれだけ普段から活動力あるんだか。

弁護士費用+遅延利息も訴訟内容に含まれていることが裁判でどうなるのかも気になる要素。振り込んだきっかけ作ったのは、100%役場側の責任だし、必ずしも銀行に入金された金が、引き落としされないという前提がそもそも不変ではないですよね?

可能性

ここからは、勝手な憶測です。

車購入とかでもしないと数千万という金額どかんと使い切ることは難しいだろう。空き家バンク住まいだったとのことなので家とかのローンとかでも無いだろう。
20代前半で会社勤めしていた人が、借金で何千万抱えているという事もそうそう考えられ無いはずだ。
なら何に使ったというのか?

FXなどに賭けたか?

一番短期間で、利ザヤで稼げる可能性がありそうなパターンとてしては、
ギャンブルとかでもないかぎり短期間で使い切るのは難しいだろう。例えば海外口座の高額のレバレッジでFXとかバイナリーオプションで溶かすなら有りそうですけど。

仮想通貨

あとは仮想通貨とかかな。仮想通貨でレバレッジかけた取引していたとしてもトレンドが急激に動くのでかなりハイリスクだ。
ビットコインとかこの短期間で2/3位になっていますし買い込んで利益だそうとして逆に動いていたら一瞬で溶かすリスクは高い。
当然所得税とかも考えて算出したら海外口座FXや、仮想通貨の利益率は低いんですけどね。
仮想通貨代表格のビットコインは直近の半月だけで100万円も下げている。
ビットコインの価格:1BTCあたり、4月10日時点526万が、5月10日には404万円にまで暴落。その後300万円代半ばで下落。万一これが短期間に1月時点の750万円代に戻っていたりしたら、棚ボタだったんでしょうけども。

宝くじ。

公営くじ例えばWEB購入で全部ジャンボ宝くじで数千万円分購入すると抽選確認しなくとも自動で当選金が振り込まれるため、一気に大量害することはできるし所得税はかからない。しかし当選する確率は最初からかなり低いので(損する比率が元々高い為)賭けることは考えにくい。このことはジャンボ宝くじだけでなく数字選択式や、スクラッチくじ、競馬・競輪でも同様ですけど。くじ関連はまずないだろう。

借金説

ローンとか借金の返済でもあったんだろうか?それにまとめて充填するといのも現実的ではないかな。
20代前半で数千万の借金を負うとしたら考えられるのは、誰かの保証人になっていて負債ふっかけられたとか、または親の負債抱えていない限り普通は考えにくい。数千万ノ借金負う位なら自己破産でもしないかぎり生活がまわらないでしょうからね。

銀行で振込みを間違うと大変である

犯罪説

元々何かしらの犯罪などに加担していた場合は、様々な可能性があるため多岐にわたってしまう。ただこれは可能性が現時点の報道や発表では全く関連性がなさそうなことと警察の調査に2度応じていることと刑事事件化はしていないので現状のままだと可能性は低いのだろう。

今後

役場側は民事訴訟を第二・第三と考えているようですがどうなるのですかね。
この事件は、一体どこに4630万円が消えたのかが使用目的が一番気になる騒動だ。
別に当事者がどういう意図で使い込んだのかとか悪意の有無とかはわりとどうでもよくて、役場が間違った振り込みしたことがそもそもの起因でしかないんだよな。
特段、窃盗とか横領とか詐欺・強盗でもないんだし、振り込まれて使い込んだ人の責任追及だけにやっきになって町ぐるみで「よそのもんが」とか主張しているのもなんか違和感が残る。

そもそも今回の事件は刑事事件には至っていないのに役場が民事で訴訟を起こすというだけで住所と氏名の公開は違和感が強い。なんというか移住者募集する町役場がするにはちょっと強気すぎるスタンスに感じてしまう。良し悪し別としても、今後ここの町に移住する人減るんじゃないのか?と疑問視するのだが。
性善説とか、「普通なら~」とかではなく単に民事・刑事の面でどうなるのかだけが気になるのでした。あとは町役場の姿勢が正しいのかどうか?

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