世の中で増えている格差社会という単語。
格差というと日本では法律において、全ての国民は平等であるとしているため、差は無い。
- どこで差が発生するのかというと
- 収入
- 仕事
- 学歴
これらの事が現代もっとも謳われる格差だろう。
日本と世界の『格差』では意味が大きく異なる。
格差社会 何が問題なのか
戦後の歴史を見ても、出身地の差別や病気の差別などで色々と、人は差別を生みやすい。格差もある種差別できな問題点を発生させやすいものだ。
格差が広がると、収入が低い人と高い人が生まれる。
収入が低い人は、税金が納められなかったり、子供をまともに学習させることが出来ないかもしれない。
日本は公立学校が殆どであるため、収入が低い人と高い人がわりと平均的に公立に入学していることがある。
ここで差が出来る。
収入が1000万円の世帯と250万円の世帯とでは、生活水準が異なる子供が同じ学校で学ぶことになる。
そこに嫉妬が生まれることの方が自然だと思うのだが、日本の私立の小中学校は数が少ないので、エリート化の一途だろう。
元々総一億中流社会というテーマで高度成長してきた日本のひずみが格差社会にも感じられる。
世代間格差
最初に頭に入れておきたいことは、世代でも格差があるということだ。
大手企業で働いている50代くらいの人たちは旧態全とした給与システムで勤めている人が存在する。
これは毎年ベースアップで賃金が上がっていく仕組みであるため、現在仕事をバリバリこなしていない人でも給与が高い可能性が有る。
しかしそれ未満の人たちは薄給にプラス仕事の成果に対する報酬や評価制度であるため、
同じ会社に居ても年齢によっても差がある。
高度経済成長時代にばりばり働けていた人たちは老後も年金の給付額はそれなりの額ですが
それ以降の世代は、年金の支払いを支えるためだけに年金を搾取されかねない。
収入が高い⇒低い人から・・
収入が高い人ほど税率も高い。1000万円超だと4割近く所得税で取られることになるため税金の比率が15パーセントなどの人よりも遥かに多く国に支払っているのだがその見返りは殆ど存在しない。他に住民税なども高くなるため、所得が多い人ほど国への貢献率は、高いはずなのだが・・・
何故かこういう事実を知ってか知らずが収入が高い人ほど崇められるべきはずなのだが日本社会では嫉妬の矛先になりやすい。妬みの方が大きく働くのだ。
仕事
仕事の格差というと昔はブルーカラーだとかホワイトカラーだとか広告会社マスメディア、大手がどうこうという、明らかに大卒の就職の選択しありきでの格差だったりしたが、現在は正社員(正規雇用)か、アルバイト・派遣社員などの非正規雇用か?
大企業か、中小企業なのか?といった、
大きなカテゴリーでの格差が目に見えて広がっている。
一度大学などから就職した会社のラインから外れると大抵の人は落ちていく年収モデルの事例が後を絶たない。
収入
金がないと借金に頼ってしまう。
利息に間に合わず払いきらないと、破産する。
むしろ最近では異性との付き合いに消極的な人が多い⇒結果少子高齢化が進む。
これは現代の20代の人たちが都心部程親と同居している世帯が増えていることからも顕著な事実だ。
地方都市から出てきた人は若い程貯金ができにくいが親と一緒の世帯は家賃の負担が無い為浮く金が大きいのがメリットだ。
学歴
学歴だけで入社の門が閉ざされることが日本では多い。大学**学部卒以上という求人をわりと見かけることが多い。
大卒以上という意味不明な学歴主義みたいな条件を書く会社が多いことでも日本の求人システムがオカシナことがわかるのではないだろうか?
職歴よりも何年も前の最終学歴を条件として重視するのは日本くらいだろう。
最初の項目として「学歴」ありきである社会のため学歴が一定にないと評価されない会社は多い。
希望格差社会――「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)
フリーター、ニート、使い捨ての労働者たち―。職業・家庭・教育のすべてが不安定化しているリスク社会日本で、勝ち組と負け組の格差は救いようなく拡大し、「努力したところで報われない」と感じた人々から希望が消滅していく。将来に希望が持てる人と将来に絶望している人が分裂する「希望格差社会」を克明に描き出し、「格差社会」論の火付け役となった話題の書。
著者: 山田昌弘 出版社: 筑摩書房 発行日:2007-03-10
世界の格差
イスラム国に入る若者など世界各国で格差は広がりつつある。
極端な格差で政治的社会的な緊張が生まれている
必要なことは平和で合理的な対策がないと
極端な解決手段を求めることになる
↓
テロなど
資本主義
- 産業革命以降の技術の飛躍的な進化で大量生産大量消費が増えた
- コストを低く抑えることが必要であるため
コストが低い国に工場を作り利益追求をする - ⇒貧富の差が広がる.
各国で平均化させる目的でグローバルリズムを導入 - ⇒結果としてはグローバルリズムで更に格差が広がった
- 輸入が増えて値段が下がるなど
価格競争で敗れると食を失うことになる。
大気汚染や水質汚染
失業者が増えると貧富の差が拡大する
トリクルダウン
トリクルダウンエコノミクス
- 大企業や富裕層だけが利益が集中し
- 中小企業・中間層はその下
- 下請け企業や貧困層は更に下
利益は上から落ちてくるはずが・・・
富裕層だけが貯め込む。
およそ半分の利益を上位1%の人たちが握っている。
このことで下の方に利益が回ってこない為、格差が広がっている。
韓国などでも財閥だけが富の一極集中は顕著だが日本では見えにくい為問題化しにくい。
物と幸せが一緒だったものが今は買うことで満足していたものが変化している
金融資本主義
金融商品を売買して利益を生み出す仕組み
・リーマンショック⇒破綻
損失が損失を生む結果になった
⇒企業リストラという形で利益の恩恵を受けなかった人たちが割に合わない結果になる。
秩序が崩壊することで
イスラム国のような形が支持されてしまう結果になる。
※ただしこれは幻想でしかない。
世界と日本の格差は違う
1日10ドルで過ごしている人が世界では10億を超えるなど世界の格差と日本の格差は異なる。
中間層の没落
日本では中間層が無くなくったことで
働いている人が使えるお金が減っている事
勤労者世帯可処分所得:
サラリーマンの収入が2000年から2014年までに年間60万円減っている。
⇒生活が苦しくなっている。
過重な労働や低賃金は2016年の日本においてのブラックバイトなどでも問題は若年者にまで広がっている
アメリカは富裕層の富が増えている
日本では平均所得が低い人が増えている(300万円以下)
年金生活の高齢者が増えていることと
非正規雇用は4割であり増えている
↓
結婚が出来ない人が増えている。
日本もこのままではアメリカのように格差が酷くなる。
富の再分配がないと行き詰まる。
格差社会―何が問題なのか (岩波新書)
低所得労働者の増大、新しい貧困層の出現、奪われる機会の平等…。教育や雇用などあらゆる場で格差が拡大するなか、いま日本社会に何が起きているのか。格差問題の第一人者である著者が、様々な統計データによって、格差の現状を詳細に検証し、不平等化が進行する日本社会のゆくえを問う。格差論の決定版。著者:橘木 俊詔 出版社: 岩波書店 発行日:2006-09-20
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