ステルス値上げとは?どういう意味なのか?価格と見た目は依然と同じままで内容量が減っているという販売方法。実質的な値上げのこと。ステルス(stealth)こっそりする。忍びの意味。から客に悟られないように値上げする事。例:100g100円だったものが、パッケージデザインそのままで、内容量表記は変更し中身は75gに減らして100円で販売され続ける。
ステルス値上げが起こる理由
- 消費者側
- 景気が悪化する。収入が減る
- 出費を抑える・節約する。
- 物が売れなくなる
- 商品が売れなくなる⇒値段を下げるか?利益水準は避けられない。⇒正社員を減らして非正規雇用を拡大⇒賞与もなく雇用不安な人口が増加
- 結果:経済は悪くなる。
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企業側
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日本人の平均年収は過去30年近く、増えていない。※一応、最低賃金は上がって入る。(⇒昔はどれだけ最低賃金スレスレの人が搾取されていたのやらとも思う。)この間、消費税や原料費、燃料費は高騰化の一途である。結果、以前は100円で販売できていたものが、100円ではなくなってきている。値上げすると客が手に取らなくなり売れなくなるため苦肉の策として、中身を減らしてでも値段は据え置きという企業が蔓延することになった。
よくある事例
ポテトチップスは90年代には1袋100円代の物は、内容量80g前後のものが普通でした。キャンペーンで増量時には価格は同じままで100g近くになることも。最近では内容量が50g~60gしかないうえに税込み価格で実質値上がりしてきている。チョコレートやスナック菓子でも同様の事が起きている。パッケージに包まれていて中身が見えないほど、ステルス値上げが行われやすい。
原因
ステルス値上げが起きる原因としては全体的な経済不安が占めている。
- バブル崩壊
- リーマンショック
- 東日本大震災
- コロナ禍
国内の要素と世界経済的な要素が絡んで起きた長期化したデフレの継続。燃料費の高騰や、原材料費の高騰は日本は海外からの輸入に大部分を依存している為影響を受けやすい。国内経済は右肩あがりになることなく、高度経済成長からバブル経済がはじけたら上がることは無くなり実質地味なインフレで生活が苦しくなっている。2019年10月に消費税を8%から10%に引き上げたこともタイミングが最悪な要素になった。
値付けの多様性
100円ショップは事実上、税込みだと100円+消費税なのでワンコインで購入することは出来ない。100円ショップも100円だけの商品だと売り上げが上がらない為、200円、300円、500円等の価格帯の別のラインナップをそろえる店が増えてきている。ダイソーやキャンドゥなど。
ステルス値上げは出来ずに値上げする例
ぱっと見で容量が減ることで客足が遠のく商品は、ステルス値上げが出来ない。
牛丼の値上げ。牛丼各社はかつては、値下げ競争を繰り広げていたが遂に大手3社が軒並み値上げに踏み切った。
- 並盛一杯の価格引き上げ時期と値段。
- 松屋 2021年9月下旬 プレミアム牛めし廃止の 牛めしに統一 並盛1杯 税込 380円
- 吉野家 2021年10月下旬 並盛1杯 税込 426円になった。
- すき家 2021年12月に価格の引き上げ 並盛1杯 税込 400円
うまい棒の値上げ。ずっと1個10円で販売していた商品ですが、2022年4月から1個 12円に「2円」値上がりした。
かつてはデフレの象徴だった牛丼チェーンと競合していた大手ファーストフード店 日本マクドナルドの100円未満で販売されていた100円バーガーは既に税込み130円になっている。
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