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高松から福島への長旅、はじまりは朝のホームから
高松駅。ホームに立つと、
旅のスイッチが、ひとつカチッと入る。
いつもと同じ景色なのに、今日はほんの少しだけ違って見える。
リュックサックの重さも、どこか嬉しく感じる朝だった。
今日のマリンライナーは、なにかを運んでくれる気がする。
それは、きっと「どこかへ行ける気持ち」みたいなやつ。

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岡山駅で乗り換え。旅のリズムが変わる
岡山駅。いつも混雑してるなぁ。
ホームには、スーツケースを転がす音と、駅弁の紙袋を抱えた人たちの小さなざわめき。
高松駅のホームとは比べものにならない人の流れ。
でも、旅のテンションに身をまかせてしまえば、それも“風景”になる。
どこへ行く人たちなのか、どこから来たのか。
考えるよりも先に、自分もその流れにそっと混ざっていた。
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京都を通過して感じた「旅の交差点」感覚
京都に着くと、車内の空気がすこし変わる。
荷物が増えて、にぎやかになって、
どこかに「旅の途中です」っていう匂いが混ざってくる。
あれは、たぶん洗濯物の生乾きのにおい。
それは、どこかに染みついた、歩き続けた旅の記憶のような匂い。
ことばも、服装も、視線もバラバラなのに、
なぜかみんな、“観光客っぽさ”が共通している。
ああ、ここはもう、旅の交差点。
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東京駅に降り立つ。記憶と今が交差する場所
東京駅。人混みは、やっぱり別格だ。
岡山で「多いな」と思った自分を、ちょっと笑いたくなるくらい。
昔はここで暮らしてた。
通勤ラッシュも、乗り換えダッシュも、毎日のことだった。
でも、数年離れているだけで、
なんだか、自分の中の「都会慣れ」が初期化されてる。
エスカレーターの流れ、案内表示、乗り場の分岐…
“前は読めてた地図”が、ぼんやりしてる気がする。
でも、それも旅。
ちょっと迷って、よけいに覚えて、
また次に来たとき、少しだけうまくなってる。
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ルノアールでひと息。東京で感じた“ぬくもり”
東京は雨。
いつもの混雑も、少しだけ足取りをゆるめている。
御徒町のルノアールで、雨宿り。
ぬふふは、ルノアールが好きなんだ。
やさしい椅子。
少し深めのソファー。
カップの中のルノアールブレンドも、どこか「おかえり」と言ってくれてる気がする。
高松にも、福島にもないのが惜しい。
だからこそ、「ここで飲めたこと」が、なんだか特別になる。
今日はチーズハンバーグフォカッチャも注文した。
柔らかい生地の中に、どこか懐かしい味のハンバーグ。
とろけるチーズと、やさしいトマトソース。
その中にひそんでいた、シャキシャキの玉ねぎが、
思いのほか“今ここで食べてる”という感覚を際立たせた。
なんでもないようで、じつはすごく整っている。
そんなバランスの昼ごはん。
東京の雨の中で食べるには、ちょうどよかった。

フォカッチャなんだけど、どこか“お弁当のハンバーグ”を思い出す。とろけたチーズと、すこし甘いソースが、やさしい。
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アメ横の雑多な空気と、ちょっとした買い物気分
小雨の御徒町。あてもなく歩く。
傘を差すほどでもないけど、リュックサックがじんわり濡れる。
アメ横に入ると、すぐに鼻に届くのは、あの独特な匂い。
生魚、スパイス、乾物、タバコ、服…
ぜんぶが混ざってる。
それでも嫌じゃないのは、
たぶんこの通りにある“雑多さと活気”が、どこか心地いいからだ。
中田商店の店内をチラチラ。
ミリタリー好きのぬふふは冬のアウター候補を下見した。夏が過ぎたら買いに来よう。


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東京から福島へ。新幹線がくれた切り替え時間
東京を抜けて、福島へ。
座席のリクライニングをちょっとだけ倒して、
流れる景色をぼんやり眺めたり、
本のページをめくったり、
ついウトウトしたり、
…ラジバンダリ。(言いたくなるタイミングだった)
新幹線って、移動の手段なのに、
なんだか“心のスイッチ切り替え装置”みたいでもある。
東京のあの濃さが、車窓の彼方へ溶けていく。
だんだん景色が広くなって、
空の色が、少しやさしくなる。
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福島駅に到着。変わらない風景と、やさしい終わり
福島駅。
昔から変わらない、静かな駅前。
子供のころから、
「もうちょっと活気があってもいいのに」なんて思ってたけど、
それもまた、福島らしさなのかもしれない。
あと一本、電車に乗れば、実家。
ドアが開いて、誰かの顔が見えて、
ただいまと言えば、それで今日の旅はおしまい。
この記事はここで終わりにしておこう。
余韻は、ちょっとだけ、残しておきたいから。
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