ラーメン屋の売り上げは、月に どの程度儲かるのか?
このことは店舗・客数・価格で異なる。
大手ラーメンチェーン店を除いても
「個人経営風の店」で、安いメニューであれば東京23区内だと、1杯600円台があるが750円~が目立つ。
トッビングが多い価格の高いメニューだと1000円超えするメニューも増えてきている。
ラーメン屋の1日の売り上げがどの位の金額なのか
- 11時~15時
- 18時~21時(23時など)
もしくは11時~23時(もしくはスープ切れ迄)まで通しで営業しているラーメン店など営業時間は店舗によって異なる。
深夜時間帯になると飲み客が多くなると酔っ払いによるトラブルや、回転率が悪くなったりと、手間も増える。
ラーメン千円の壁|ラーメン知識として1000円超えからのラーメン店は無いという事について
立地
東京都内の中心で最寄駅から徒歩数分だったり、ビジネス街にある店舗や、山手線近辺であれば交通の便が楽なため人の集客には困らない。
有名な所だと東京駅などのラーメンの集中施設など。
つねに近隣にラーメンを求めている人がいるエリアは集客に困らない利点がある。
ただしデメリットもあり、テナント代金が桁違いに高い。
逆に、人口が少ない地域やエリアだと、それだけで不利になる材料も多い。
客単価と客数の壁
都内においては広いテナントを運よく見つけることが、ハードルが高い。
ラーメン店は、少店員は、人数で回したいことから カウンターのみの店舗も多い。
郊外型と違い、少人数でテーブル席はなくして回す小型の店が主流になってきている。
ビールやつまみで客単価アップを狙うかよりも、ラーメン屋としては回転率が上がる集客が、見込めた方が利益的にも強い。
典型的な例としてはラーメン二郎。
反対に席数が少ない店だと、家族客で子供付れや、集団客は滞在時間が長いことがネックとなる。
ラーメン屋を開業するには
ラーメン店の売り上げ計算
「ラーメン評論家」と「売れ続けるラーメンの作り方」
ラーメン1杯800円に設定したとする。
それなりの人気店として
毎日100杯売れたとして
1日の売り上げが 80000円
1か月25日稼働したとする
1か月の売り上げが 200万円
ここからコストを差し引くと利益が出る。
※一日の売り上げはひっきりなしに客が来るラーメン店でも最大300杯程度。
個人経営でこじんまりとした店で1日100杯売れれば御の字。(営業時間の長さは一般的な昼営業ランチタイムと夜営業のディナータイム目安。)
スタッフやアルバイトの人を雇うと人件費が大きな出費になる。
営業時間を短くして売り上げ減でも人件費よりはコスト的にマシ?|仕事
コスト
上記の「1か月の売り上げが 200万円」の売り上げ金額を元に考えてみる。
- 人件費(店主一人で営業したとして)0円
- 材料費(原価3割) -60万円
- 光熱費(電気・ガス・水道) 10万円
- 家賃 10万円
固定費
利益 120万円
※年間だと×12か月ですが各種税金や消費税があるため、この額よりも低くなる。
ざっと計算すると大きな目安は描ける。※基準として家賃・光熱費は結構低めな設定。
材料費も原価3割で抑えたラーメンだと近年ではハードルが高く原価が4割越えも珍しくない。
※反対に原価をとことん抑えようとしたラーメン屋が存在しないわけでも無く判断は店によりけり。
実際には、集客できる人数や家賃は、地域なのか?都心なのか?郊外にあるのか?
東京23区内だと20万円代~数百万円代とテナント代金もピンキリ。
山手線圏内の駅近くのテナントは、かなり家賃が高い傾向にある。
ビジネス街・駅近などの立地条件。
大学や専門学校が多く存在している地域も客層は確保しやすい。
様々な要因で変わるためこの限りではないことも多い。
※個人経営のラーメン屋に見向きもされず 牛丼チェーン店やファーストフード店に流れるなど。
- 人件費に関しては、雇っているアルバイトなどがいなければですが。
雇えば雇うだけ店主の利益は減る。 - 豚骨か、鶏がらなのかでも光熱費は大きく変わってくるのでブレ幅は大きい。
夏場の冷房の光熱費もバカにならない。
※スープを長時間炊くことで室温が上がる為冷房も夏場はバカにならない。
セントラルキッチンなどでスープを仕入れるパターンが多いのは、様々なメリットがある。
アイドルタイム
「ランチタイム」と「ディナータイム」のかき入れ時。
- 忙しい時間
- ランチタイムの11時~14時
- 夕食時の18時~21時
この時間帯が飲食店が混む時間帯でラーメン店でも同様だ。
売り上げ増加方法
毎日の売り上げをアップさせる方法は、
- 『麺大盛などのメニュー追加』
- 『選べるトッピングメニューを増やす』
- 『アルコールメニューを用意する』
原価も高くはない。
半玉など事前に用意しておけば追加してゆでる(温める)だけで済む。
回転率が悪くなるリスクは多少上がるがランチタイムは避け、夜間のみなど導入するのは手。
ラーメン屋の売り上げ
ラーメン店の開業をして売り上げで稼げるのかという問題は、継続できるのかが最大のハードル。
「原価」・「人件費」・「立地」ですべてを満たして成功できるか否かだ。
どんなに旨いラーメンでも原価が高すぎては、ビジネスとして失敗する。
サービスとしても接客や、券売機、店の仕組みなどで困難な点は多く存在する。
人手が集まりにくいという飲食店の人材難も有るため、ラーメン屋で成功する確率は非常に困難だといえる。
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