横浜家系ラーメンとは、神奈川県横浜にある吉村家を源流としているラーメンの1つ。横浜発祥のご当地ラーメン。種類でいうと「豚骨醤油ラーメン」に該当する。代表格は、家系総本山「吉村家」。特に吉村家が家系ラーメンと呼びだしたものでは無くファンの間で派生したもの。
家系ラーメンの特徴は「濃厚豚骨スープ」「ホウレンソウ」「海苔」の個性的な外観だ。
現在では吉村家とまったく関係がない「〇〇家」という屋号で営業している店舗が多数増えている。派生の数は実に様々で、近年では大型飲食店が参入していることでなんちゃってな家系ラーメンも多いためラーメンに詳しくないと勘違いしそうな危惧も感じる。
Yokohama Iekei ramen (横浜家系ラーメン)
家系総本山吉村家 野菜畑豚骨醤油スープ|ローソン|旭松
家系ラーメンの特徴

醤油豚骨のラーメン
- 発祥
- 神奈川県横浜市 1974年以降
- 麺
- 平打ちの極太麺。
切刃:12~18番
麺の形状:平打ちストレート
加水率は普通。加水:33~36% - スープ
- 高温で炊いた豚骨のスープ。(鶏ガラを合わせることもある。)タレは醤油ダレ、油に鶏油(チーユ)等。味は、豚骨醤油です。
- タレ(カエシ)
- 醤油ダレ
家系ラーメン
- 具
- 茹でたほうれん草・海苔・チャーシュー
基本的な特徴は以下の物が挙げられる。
- 濃厚な味は、豚骨スープに醤油ダレ。
- 太めの麺(中太~太麺のサイズ)
- 海苔数枚・チャーシュー・ホウレンソウ

キャベツ・煮玉子・チャーシューなどのラーメン
ただし「家系」と付くラーメン店が首都圏近郊で多数展開されている為独自のアレンジをその系列の店舗で展開している独自の特徴も多く存在している。
2020年時点では全国各地に「資本系」と呼ばれる家系ラーメン店が増えている。
横浜家系ラーメンの定義

家系ラーメン
「横浜ラーメン」
「家系ラーメン」
「横浜家系」等と呼ばれたりする。
家系の大まかな分類
家系の発祥は、『吉村家』とされている。
系列 | 特徴 |
---|---|
直系 | 吉村家認定の直系店 家系総本山 吉村家~横浜豚骨醤油ラーメンの店~http://ieke1.com/ |
本牧家 | 吉村家2号店「本牧家」で修行後に独立した店舗 |
壱系 | 独自に開発した家系ラーメン店 壱六家系列 http://www.ichirokuya.co.jp/ |
オリジナルの **家 | 家系ラーメン店の出身ではなく独自の家系ラーメンを販売している店舗(個人店)。 または、フランチャイズ展開している店舗『壱角家』など。 |
六角家 本牧家(吉村2号店)で修行した店主が立ち上げた店舗
壱六家 神奈川を中心にしている家系ラーメン店 磯子本店をはじめ、大船・川崎・大和・上鶴間・厚木・大森等http://www.ichirokuya.co.jp/
かつて営業していた店舗でも2018年現在既に閉業している店舗も少なくない。理由として経営者の高齢化などが考えられる。
家系総本山 吉村家
家系総本山 吉村家は現在の家系ラーメンの元祖とされている店。1980年代から長い期間繁盛している有名店。
吉村家の店主がラーメンショップで働いた経験があることからか、家系ラーメンの見た目はラーメンショップのそれと似通ったところもある。
資本系
大手飲食店系:株式会社ガーデンにより壱角家他様々な名称で展開している。
http://gardengroup.co.jp/company/overview/
他にも各種飲食チェーン店が幅を広げるために家系ラーメンに取り組む会社が増えてきている。
個人系の家系ラーメン店も多く存在する。
ライバル家系ラーメン

醤油豚骨のラーメン
ライバル家系ラーメンとは一つの駅の出口に複数の家系ラーメンが競合・乱立している状態。
ある程度激戦区の神奈川県内などでないと考えにくい。
ラーメン店でも好みによって数点競合が存在してもかち合いにくいが家系ラーメンだと真向対決になる。類似で「とんこつスープ」を扱うラーメン店も競合しかねない。
ラーメンレシピ:有名店・家系ラーメン・つけ麺等
大手飲食店系の問題点
資本系と言われている大手飲食店型の余波として
従来の個人店の家系ラーメンはスープも具も店舗で仕込み全て作られていたものと異なり
大手の場合ではセントラルキッチン方式でスープは作られている。
働いているのはアルバイトなどが主体
最初にそういう店のラーメンを家系ラーメンだと認識して食べた人がこの程度なんだと認識してしまいそれ以降家系ラーメンに関心を持たなくなってしまうと家系とついた個人店が寂れる可能性が大きい。
横浜家系ラーメン壱角家で2回目と3回目の感想 (葱も、ご飯もマズイ)東京都墨田区のスカイツリー店
現に資本系の家系ラーメンは高いうえにコスパも悪い反面
個人店よりも営業時間は長めで、立地も良いところに出店しているため利便性は高いことが多数あり優勢なのは大手がまさる。
しかししながら「味」とコストパフォーマンスに限っては圧倒的に個人店の方が良い。
壱角家2017年1月1日 ネギラーメン880円(家系ラーメン)
家系ラーメン壱角家
チカラめしを展開していた大手飲食店が業態を鞍替えしたセントラルキッチン形式のスープを起用した家系ラーメンが壱角家だ。
チカラめしの店舗が壱角家になっている店舗が多く存在する。
ラーメンの味に関して、まずくはないけどそれなりの味。ご飯がベトベトだったりと品質管理には疑問視することが多い。立地は便利だがラーメンの価格は高めである。
家系ラーメンとは思えない点で塩とか「とんこつ」ラーメンなど
メニューが多岐に渡ることでなんちゃって家系ラーメンの度合いは増している。
壱角家 スカイツリー店ラーメン並(家系ラーメン)

塩ダレかと思えるらーめん
⇒ とんこつラーメン について|ラーメン知識
家系ラーメンの個人店とチェーン店の違い
家系ラーメン店で個人店だと1杯で600円代程度からでライス食べ放題など安価にたくさん食べれるラーメン店が多い。
しかし、
フランチャイズのように多店舗展開している家系ラーメン店では、ラーメン一杯が800円近い価格にライスはランチタイムのみ無料や学生のみ無料といった縛りがある事が多い。
ラーメン一杯の価格も高め価格なのに
スープの質や具の味はとてもじゃないが、個人店のクオリティーには遠く及ばない。
チェーン店が、まずいのだ。
考えられる理由としてラーメンのプロではない料理人がセントラルキッチンのスープで作るラーメンということ。
通し営業で長時間営業している為品質劣化や店員の気力維持など問題は多そうである。
正直なんちゃって家系ラーメンが増えることで、『横浜家系ラーメン』の信頼度が下がる懸念は年々強くなっている。
横浜家系ラーメン壱角家で2回目と3回目の感想 (葱も、ご飯もマズイ)東京都墨田区のスカイツリー店
家系ラーメンの即席めん
家系ラーメンのカップ麺は何度か販売されている日清の横浜家系ラーメン食べてみた|カップラーメン
セブンプレミアム 六角家 豚骨醤油 (明星のカップラーメン)
他にも店舗が直接販売している生めんタイプのラーメンも存在する
その他の横浜のご当地ラーメン ⇒サンマーメン (サンマー麺)とは?|ラーメン知識
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