牛丼店なのに なぜチキン人気 という話題が最近増えている。チキンと言っても揚げているものだけでなく鶏肉全般です。
- 吉野家の新「親子丼」並盛税込437円は、味に賛否がありますが立て続きの炎上騒動後に販売開始。
- 松屋のごろごろ煮込みチキンカレー並盛630円など。
- すき家ほろほろチキンカレー並盛680円
- なか卯 既存メニューの親子丼の強化など
牛丼チェーンなのに鶏肉メニューに力を注ぐというのは方向性が違くないか?ということと、手間が増えるとコストも増加しそうですが…。
※吉野家は一部店舗では唐揚げを以前から販売していましたが今回の親子丼販売開始はほぼ全店での販売なのが大きな違い。
牛丼チェーン店が鶏肉
牛肉の高騰化 → 代価品が鶏肉。(豚肉メニューは既に多用されているので順当に行って残りが鶏だった。)鶏が玉子から羽化して出荷できるまでが早い事。生育するまで牛・豚よりもサイクルが早い事。
同一のグラム数なら鶏の方が安く済む。
店舗数
牛丼チェーン大手4社の店舗数
すき家 1940店、 (ゼンショー)
吉野家 1190店、
松屋 979店
なか卯 550店 (ゼンショー)
ゼンショーホールディングス が運営するのが、すき家となか卯なので、牛丼チェーン店ですき家1社でも合計でもダントツ。
輸入の大きい鶏肉
【鶏肉関係】 – 農林水産省 鶏肉の需給動向
輸入量は、国内消費量の3割程度の水準で推移しており、主な輸入先国はブラジルである。なお、25年12月に輸入停止措置(16年1月~)が解除されたことから、26年度以降、タイ産の輸入量が年々増加している。
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/tikusan/attach/pdf/171215-2.pdf
鶏肉は国内でも生産量が多く安価であること。輸入ものだと更に安く大供給先は1位がブラジル。続いてタイ産。タイ産が増えてきたのことは地理的にも今後も増加すると考えられる。ちなみにタイが輸出しているヨーロッパではイギリスがダントツの輸出先です。
鶏肉料理は安いのか?
親子丼なら20年近く前でもそこらの町の食堂で800円前後のセットが普通だったが、果たしてフランチャイズ牛丼店で400円の牛丼に即席みそ汁とお新香などのセットで満足できるかという疑問が残る。コンビニのチキン類は値上げの一途で、2022年5月現在 1個あたり230円位になってきてますから鶏肉の値段はもっと上がる気がする。
牛丼価格
松屋は、プレミアム牛めし廃止→全国で『牛めしに統一』して実質の値上げ。吉野家とすき家も続いて値上げ。吉野家は牛丼並盛で430円近い価格吉野家の牛丼並盛が426円に値上げにみる業績の傾向と外食の動向。
今回の値上げは、単にインフレではなくフタグフレーションが顕著なので、過去の安売り牛丼時代とは背景が異なるのが大きい
過去に見た牛肉の代りの事例
かつてはBSE問題が起きた時に、牛丼の変わりに豚丼を投入した経緯がある吉野家。他の牛丼チェーンはオージービーフに切り替えるなどしたが今回は、世界的な牛肉の値上げによね原材料の高騰化による不足だという事。安く牛肉が仕入れられない。併せて運送コストも燃料費高騰で増加している。
牛丼チェーン店が、やむを得ず鶏肉に移行するのは仕方ない面もあるのだろう。鰻屋がうなぎ以外で営業することとは国民からすると理解度が異なるのだろう。
2022年値上げの一途
原価率は18年ぶりの急騰、2022年夏以降~年末にかけても値上げが相次ぐ可能性。物価は上がり続けていく予想であり、現実的にこれに対抗できる政策を打ち出す政党も政治家も皆無。兎に角国民生活は悪くなる。
感想
ラーメン屋の原料高騰が言われている中、他メニューで補強が代価で出来る丼もの店は強い感じがしますね。例えば牛骨ラーメン店が、突然鶏ガラの中華そば販売しても引きの弱さが強まるだけですからね。牛丼チェーン店の価格だけで見てもデフレが壊された感じが強い。これからマクドナルトが急激に値上げ開始たら地獄的な外食産業の崩壊が始まり色々と経済不況に陥るんだろう。値上げで店困惑 ラーメン1杯千円時代もくるか?
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