OUTという漫画は、一言で言うと、不良漫画だ。
10代後半の暴走族的な集団が主役。
ひとまず2000年代の漫画としては異色だろう。
1990年代までならまだ理解するが、
21世紀にこれは無いかな。
登場人物
少年院上がりの主役(男)
知らない土地で過ごすも暴力的な輩に絡まれて身もふたもない流れに。(ネタ的に)
こってこてな要素しかないキャラクター。
主人公が懇意にするチームの頭が女性に間違われる容貌という昨今だとわりと呆れるネタの事例。
キレモノとして扱われている。
OUT 11 (ヤングチャンピオン・コミックス)[本/雑誌] (コミックス) / 井口達也/原作 みずたまこと/漫画
読んだ感想
暴走族というよりも、ただの不良の集団の話的な漫画。
奥行きとかもほとんどない。
多少の少年院とかの描写での現実との兼ね合いを考えても深くは描写されていないし、
刺したりバットでフルスイングしたりで、 健全ではない描写も多く、
勘違いするバカが出ない事を祈るのみ。
まぁ実際は、千葉あたりで生き埋めにして女性を殺害する10代~20代少年の事件もあったりするので
現実は小説より奇なりですが。
暴走族
昔よりも暴走族は激減の一途らしいですね。
「不良」というカテゴライズされる人たちが少なくなっただけで大人でもどこかの中国人の2世達のように40台になっても暴動する中年がいるようですが。
幼少期の環境が不幸だったから不幸になるのかとか、
不良の根本的な問題にも一切触れられず。
ただ抗争という暴力だけで話が進んでいく内容。
過去からよくある不良漫画と基本は大差ない。
凶悪犯罪に関する描写があるわけでもなく、「暴力的」なこと以外はいたってシンプルな喧嘩漫画でしかないわけだ。
時代感などから考えても他作品の方が過激なものは多いし、
あえて不良に視点を合わせたこの作品はちょっとピントが理解できないのだった。
格闘技系メインなら喧嘩稼業の方がまだ面白い気がした。