セブン&アイ・ホールディングスがカタログ通販大手のニッセンホールディングスを買収

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セブン&アイ・ホールディングスというとセブンイレブンやイトーヨーカドーといった小売流通が主たる会社のイメージだが、そこが、カタログ通販大手のニッセンホールディングスを買収(株式買い付けによる子会社化)したというので驚きだ。

ニッセンを何故買収?

セブン&アイ、TOB成立でニッセンを子会社に
 セブン&アイ・ホールディングスは23日、子会社を通じて実施したカタログ通販大手のニッセンホールディングス(HD)に対する株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140123/biz14012320200022-n1.htm

インターネットで買い物をすることが当たり前ではなかった2000年代初頭くらいまでであれば、まだニッセンを利用する機会はあったが、正直な所2005年くらいになると、ニッセンを利用するよりもネットショッピングの利用の方が圧倒的に利便性が増していった。
2014年度現在、通販事業はAmazon(アマゾン)が最も大きい。これに対してカタログ通販事業者は、ネット通販への進出も遅く、他にも楽天市場や、各種ECサイトは軒を連ねていた為よっぽど主力商品が有るサイトかブランドサイトでないとどうしても埋もれてしまいがちになる。
ニッセンの通販

セブン&アイ、ニッセンを126億円で買収

セブン&アイ・ホールディングス子会社セブン&アイ・ネットメディアは、カタログ通販事業を展開するニッセンホールディングスの普通株式を公開買付けにより取得すること、および対象者の第三者割当増資の引受けを決定した
http://markezine.jp/article/detail/18952

コレクション的な価値でもブランドのカタログなどであれば雑誌だろうと何かしらの紙媒体であってもほしい人は居るかもしれないが、大量生産→販売のアイテムを取り扱うニッセンのカタログなどは欲しいと思う人は草々いないだろう。
まして紙媒体の需要も年々下がっており、タブレット端末やスマートフォンの普及による電子書籍へのシフトもある中で紙の本すらも縮小の傾向があるのでそもそもカタログを手にしてもらう機会も減っているのではないだろうか?
むしろカタログは分厚い、重い在庫や出荷タイミングが分かりにくいという、ネットショッピングと比較するとデメリットが多い媒体なのだ。

セブン&アイ・ホールディングスになると?

服の通販で後払い 可能なショップ
今回の、セブン&アイ・ホールディングスの買収でも、大幅な事業の成長を考えるにしても若干上げ幅は無い感じがする。連結子会社化の先にも、5年程度であれば、多少は事業の展望はあるのだろうが、10年程度で考えてしまうと何れ極端に縮小化無くなる可能性も大いに在り得るのではと感じる。さすがに事業として紙媒体のカタログだけに囚われるような事はしないとは思うが、期待するには少々難がある行為にも思う。

今後少子高齢化で日本の市場シェアだけで考えると、web媒体は維持費や製作コストは紙の媒体よりも圧倒的に少なくすむので、『カタログ通販』というジャンルの生き残りはかなり危機感がないと存続は無理がある。
ユニクロなどは最近はグローバル戦略を人材の賃金にまで向けて年収100万程度の賃金水準を目指しているらしい。

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