一言で言うと、昨今の炎上は、
「車が運転できても道路交通法は知らないのと同じ様な物」だと思う。
インターネットのサービスが使えても、その仕組みや効果が理解できていないのだろう。
自転車に乗れても、歩道を飛ばして走ったり、車道を逆そうしている自転車乗りの危険性とかと似ている気がする。
機器が使えても危険性は理解していない。
twitterや、その他ソーシャルサービスに写真をアップロードして炎上するケースは後を絶たない。
PCや、スマートフォンで、現代のSNSや各種アプリ、ソーシャルツールを使いこなしているかのように一見見える若者世代のネット炎上が立て続けに起きている。スマートフォンで簡単に写真を添付できるからといってネットに安易にアップロードするのは危険極まりない。
何ゆえ端末は使えても、それ以上に炎上を引き起こすのかが気になったので雑感(ぼやき)を記載する。
最近あった炎上
- 他人の傘を盗んで写真をツイッターにアップロードする学生(高校生?)
- いじめの内容と氏名をつぶやいたり画像をアップロードする中学生女子
- コンビニでアイスクリームのケースに進入する高校生(ミニストップ)2013/07/23
- バイト先の監視カメラの写真をアップロードする大学生。(ファミリーマート)2013年7月20日
- コンビニでアイスクリームのケースに進入するバイト店員(ローソン)2013年7月15日
未成年の、飲酒や喫煙と思われる内容の写真やつぶやきはゴロゴロと、インターネット上で流れているものの、ひとまず明らかにやったら不味い事になることを平然とやってのけて、その証を自らインターネットにアップロードする行為が減る所を知らない様子。
赤の他人がどこか知らない土地でやっている分には迷惑はかからないが、こんな出来事が沢山あるのもどうかと思う所。
ここまでくると、何が悪い事なのかという事すら理解できていないと思うしかない。
ネットにアップロードすることが悪いことではなく、オフラインでやっていることが既に悪い事なのは履き間違えてはいけない。ネットがあろうとなかろうと炎上する物事は大抵はオフラインでやっても悪い事が大半だ。
進化しない
過去にもこんなものがあったが学生というものは全く進化しないのだろうかと思う。普通前例があれば同じ事は、やりそうにないものだが、上記のローソンのアイスの直後でミニストップでアイスケースに全く別の地域で、侵入する人物が居るくらいだから多分怖いものみたさなのだろう。若気の至りというには被害が大きすぎる。
- カラオケ店の監視カメラの写真を撮影してtwitterにアップロードする高校生
- バイト?先で下半身を露出している姿をアップロードする大学生。
- ユニバーサルスタジオで危険行為をしてアップロードする大学生。
- いじめ動画をYoutubeにアップロードする中学生
他にも様々限りなくある。
大抵オフラインで既に、事件化している案件の、各種人物らのソーシャルアカウント周りが燃え上がっていることも多々見受けられる。それで直接事件に関係が無い人がとばっちりを受けている事も多々見受けられる。(大阪・滋賀などの体罰やいじめ事件など)
ひとまず、ある日突然、子供がやらかしたことで、裁判所からの通知や、損害賠償とかの請求がきて人生が狂ったりしてからでは遅いと思ったりする。使い方を間違うと、とんでもないことになる気がしてならない。
一言で炎上といっても、大きなものから小さなものまで、etc。ネット上での被害が拡大するものも様々。
どうもパソコンだとかインターネットの仕組みを全く理解できていないのではと思うばかりなことが多い。
現実での事件だと、それと連鎖してインターネットが火に油を注いでいる面が多々ある。
この場合は大人だろうと未成年だろうと大差は無い。
PCとネット
これらの中で、氏名が普通に呟かれていることが有る。
学生は、きっと社会に出ていないので、学校単位が社会なのでインターネットがワールドワイドなことを自覚していないことが最たるものだと思う。未成年の過半数の学生という人達は基本的なグループが、普段顔を合わせる程度の学校単位での人のつながりの中でしか生きた事がない人ほどの為、自覚が少ないのではと感じたりもする。
インターネットでは、地球の裏側に居る人が一瞬でその写真を閲覧できるという認識は欠片も存在しないのだろう。或いは世界中の人に見られても何も問題ないとでも思っているのだろうか?
10代で傷を負うメリットは何もないかと
昔のインターネットが無い世代が10代の時に、全ての人が、やんちゃなことをしなかったとはいわない。しかし、世界に発信するような術はなかったし誰もがアクセス可能な媒体に記録が残る事もなかった。
しかし2000年度以降高速な通信網が安価に普及して現在は大きく異なっている。パソコンは各家庭で普通に普及し、中高生~あらゆる人が携帯電話でインターネットにアクセス可能な時代で家電すら無線機能が付いている物がでてくる状態。世界規模でも発展途上国等でも携帯電話やインターネット網の普及はどんどん拡大している。
twitterでつぶやくだけで世界の人に見られる可能性があることや、Google他の各種検索エンジンにcashとして保存されたり、魚拓やその他引用サービスで投稿が保存されることも理解できていないのだろう。アカウントを削除したからといって、炎上したらその勢いは止まらない。一度アップロードしてしまえば、何かしら証は痕跡ができてしまう。それは自分がやっていないといったところで、IP接続の履歴などは、警察や裁判所通じてだと、通信会社やサービス会社に法的な手続きの上で確認すれば、個人特定は可能なので言い逃れは出来ない。
一度投稿した情報は、インターネット上から完璧に抹消することは、ほぼ不可能だと言えるだろう。それらはインターネットというサービスがなくなら無い限り、人類史において今後ずっと残る可能性がある。PCやデジタル機器が存在する限り存在し続ける可能性すらある。
他にも、GoogleやMSN(マイクロソフト) NAVER(LINEの会社)などは固有の検索エンジンを持っており、インターネット自体のデータをキャッシュしている。
これは、データを一次的にとはいえ保存しているということだ。
これらの検索エンジンの会社は、Googleや、MSNはアメリカの会社だが、NAVERは韓国の企業だ。
中国などでも百度(バイドゥ)といった検索エンジンがある。
世界を見渡せば、他にも様々な検索エンジンがあり、常にインターネット網を巡回してはデータを収集している。手動で申請後に、特定の情報を削除できたとしても、Googleや、Yahoo!Japanで検索したから出てこなくなったからといってインターネットの検索で今後引っかからない保障は無い。
GoogleはGoogleVoice
マイクロソフトは、Skype
NAVERは LINE
と無料通話にも御執心な要す。ただで利用できるということで過信していたら、痛い目を見る日が来る可能性が無いともいえない。
blogosで以下の記事があったので引用
ネットとプライバシー ー利用者の個人情報を追跡しない検索エンジン、DuckDuckGoが人気
ワインバーグ氏によれば、プリズムについての報道が出る直前、DuckDuckGoの検索エンジンは1日に170万件ほど利用されていた。米NSA(国家安全保障局)による大規模な個人情報収集が実行されていたとする報道が連日続き、6月半ばには300万件を超えるようになったという。http://blogos.com/article/67141/
検索エンジンが何を集めているのかは大手の物でも過大に信用する事はできないと思う。
何年後、何十年後に氏名で検索したら、その手の炎上事件の写真が、ごろごろと検索結果に出てきたら眼が当てられなくなる。今よりも遥かに検索エンジンの精度が高くなって想像が付かないほど高度な絞込みが可能になるやもしれない。顔認証や関連性の項目が飛躍的に上がらない保障は無い。
検索エンジンが故意に悪意を働いたという事は今のところ心当たりは無いですが、今後何も万一の事が起きないという保障はどこにもない。
どこぞのチェーン店でキスしている写真だとか、明らかに犯罪じゃないか?と思える写真などを数々インターネットに残っていたら一生尾を引くレベルの出来事なので普通の神経をもっている人なら耐えられないと思うのだが。キラキラネームやDQNネームと呼ばれる稀有な名前だったりすると、かなりの固有な氏名のケースも出てくるだろうし、容易に本人と結び付けられる可能性は高くなる。
人力で削除申請して消す事が可能だとは到底思えない。保証もなければ事実の記載であれば炎上自体は、名誉毀損にはならないと思われるので当人が守られる法律も無い。一度やったら取り返す事はできないのだ。
中には好んで炎上させている著名人もいるようですが大抵それらは法には触れていない事柄なのが差だろう。普通の人なら粘着されると結構まいる(そのためにブロック機能などがあったりするわけだが・・・)。
他にも、非公開の物でも何かしらのトラブルや不具合、クラッキングなどで流出する可能性が完全に0だとは断言できない世の中なのでwwwのインターネットにアップロードすることがどうかとも思ったりする。極端な話、社会に公開してマズイことになるものは、ネット上にアップロードすべきではない。もっと端的にいうとデジタルデータにすることが危険だとも言える。自分のパソコンやスマートフォンなどの端末がクラックされない保障も0ではないのだから。
ニコニコ生放送などが痛い大人の見本市のようになっていたりしますが、
普通にインターネットの利用だけでも過去にも致命的な事件が2件あったものですが、
社会的にとことん追い込まれる例が存在していたりする。
とにかく危機回避の策としては誰かが第3者が見たときに、マズイと思われる内容はインターネット上にアップロードしたり、テキストで書き込むべきではない。
しかしながら、炎上の件でみていると当人が、さも「正義は我にあり」と確信したかの勢いで投稿してバッシングされる例がある。一時的な感情で投稿すると痛い目を見る。
車とインターネット
パソコンだとかスマートフォンがどういうものなのか知らなくても、操作はできても基本的な仕組みは理解できずに使っているのだろう。車が運転できても道路交通法は知らないのと同じ様なものだ。
以前Youtubeで、ロシアかどこかの国で、10歳くらいの女の子に車を運転させて親は助手席で撮影(?)して雪が積もっている道路を爆走している動画があったが、インターネットにアップロードする当人らは、万一を考えることは無いのだろうなと感じてしまう。
幼い頃からPCやインターネット等のデジタル機器が有る世代を、デジタルネイティブ等ともてはやすかのような単語を使っている記事を見かけるが、それらが素晴らしいことなのかというとそんな事はなかった。
拳銃の所持が認められている国が、銃の所持が禁止されている国より、生命などに対して道徳的に勝っている事が必ずしもあるわけでは無いように、機器があろうが無かろうが使う人がアイテムを使うという点で思考の上では大差ない。むしろ他の点からの要素が大きく左右する。
むしろ幼少の頃から自由に使えてしまっていた事から発生した弊害の方が顕著に見られている。
人間として社会として未熟な状態でインターネットという土台に上がるにはプレイヤーが未成熟すぎるし法律や、未成年者の利用に対するセーフティーの機能なども追いついていない。
匿名性と実名性
PCやネットの性能を、超越しているかのごとく若年者のインターネットの危機感は低い。
若い人が悪いということでは無く、携帯電話が高機能化してスマートフォンになったりしたことで、未成年者がインターネットを利用するにはリスクが年々増加しているという点も強い。
携帯端末のカメラと動画機能が強くなってモバイル端末でのインターネットへのアクセスが容易になったことに対して思考が追いついていない感じが強い。
最近の中高生にありがちなのが、プロフィールを現実のものとさほど変わらず、個人特定が可能な情報を堂々と記載していることがある。(日本人が平和ボケしているだけなのかもしれないですが)
悪意をもった人間が居るかもしれない所に、住所、氏名電話番号などと連動しかねない情報をのっけている危険性。勤務先や学校名などが容易に割り出されている事も致命的だろう。個人では完全に隠していても、知人などと繋がっていることで身ばれすることも多々あるようです。
facebookとか信用ならないサービスを普通に利用している日本人もちょっとどうかと思ったりもする。ストーカー被害とかそれに類する犯行があるなかで、まぁ実名性SNSを謳歌できるのはリア充ばかりという面がなくもないですが、一瞬にして充実を悪夢に変化させてくれるサービスでもあり得る面がある。気付いたときに、アカウントを非公開にしたり、或いはアカウントを削除した所で既に手がつけられない程広がっていることは往々に在る。
当方としては、実名SNSですらありえないと思ったりするものですが、本当に危機感の欠片も持ち合わせていない人がごろごろしている光景が気の毒に思う。LINEのようなサービスでの犯罪が際立っている2013年ですが、18歳未満や20歳未満(未成年)に使わせるには、どうかと思う機能が多々感じられる。
便利さとリスクが両面で存在していることを誰も気にしないのだから怖い。
特定のサービスに制限を欠けた所で他のサービスで同様のことをするだけなので問題の根底は土台から変えないと意味はないのですが、インターネットの利用と、オフラインでのバランスが取れていない人が実に多いのでは?と危惧するばかりだ。
実名性ハイリスクローリターン
ただひとつ思うのが実名性インターネットだと、どうしても、オフラインで親しい人間と繋がると、連鎖的に炎上に巻き込まれるリスクが倍増して高くなる。
ITリテラシーが低い人が1人でもいれば、個人情報が芋づるでスパム業者に奪われ、etcな被害を被る可能性も底なしに増えるだろう。
若者の、軽率な行動は、本人らだけの被害ですめばいいが、今後この世代が社会に出てきたときに、会社単位で被害が出てくる事が用意に創造できるのだが。
インターネットサービスの進化と変化に追いついていない気がしてならない。
一生、学校名と氏名と、炎上した写真がインターネット上のどこかに残るということを自覚していれば、絶対この手の炎上はやらないと思うんだけどそこまで想像できずにアップロードするのが欠点なんだろう。
ソーシャルサービスの動向
一時期、facebookに習えで、Google+も実名性を強制していたけれども、その後Facebookが実名性の追及を止めた後、Google+がどうなったのかは知らない。(今でもfacebookはなり済ましや明らかな偽造アカウントは通報できる様子ではありますがその後facebookがどういう基準でアウトにするのかは知らん)
実名は、インターネットでビジネスをしていないかぎり、たいしたメリットは無いと思うんだけども中高生だと、小さい社会のつながりの中だとどうしても本名が出てくるんでしょうな。
LINE他スマートフォンアプリで、その内大事件が起きてもよさそうなものですが先日どこぞのアプリで3700万件の個人情報が盗まれていたとか報じられていた事ですし、もう個人情報はだだもれな感じもしますけど、それでもリテラシーは高めないといけないと思うものの機器の方が進化が遥かに上か。(法律が追いつくのは、問題の何手も後なので期待は出来ない。むしろ規制が敷かれるほうが産業レベルで迷惑な分野も多い。)
LINEとか、その他スマートフォン利用が拡大されていく様が個人情報の扱いが、ぞんざいになっていくのと同義に見えて仕方ない。一昔前に卒業アルバムとかの個人情報などのデータが転売後悪用されていたようなアナログな時代よりも遥かに、悪徳な業者にしてみると、用意に個人情報が手に入るような時代になったものだとつくづく感じる。
そのうち致命的な損害が出る頃には、誰もその被害の元を突き止める事が出来ない気がしてならないのが不安の要素である。
追記 2013/07/26 9:48:アメリカ等では、犯罪の履歴などの個人情報が売買されていたり、特定の個人情報でも法律に則った上で売買されていたりするという流れがあり、2013年7/26日現在日本でもJRのSUICAのデータが販売されていることが問題に上がっていますが、その内この手の炎上とインターネット上の個人データも転売される日が来たらどうしようもないことになる。データのフィルタに欠けて大企業から書類選考で弾かれるという時代が来てもおかしくは無い予感もする。
自衛策
ひとまずネット上の未成年に対する保護は殆ど無いに等しい水準なので、自衛しかない。どんなに便利なアイテムでも使い方を間違うと自分の首を絞める可能性がある。
インターネットはフリーダムな場所ではない。常に誰かに見られている、という前提で利用していないと痛い目を見ることになる。この点はオフラインよりも怖いことだと自覚しておくべきだ。
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