漫画村問題について様々な問題が浮かび上がっていますが、
結局のところ何が問題になっているのかということのまとめです。
- 漫画村とは
漫画雑誌や単行本の漫画を高画質で閲覧可能にしていたwebサイトのこと。 - どういう罪なのか
著作権侵害。出版社や作者の許諾なく勝手にWebにアップロードして誰でも閲覧できるようにしていた時点で日本の法律では罰せられる。 - 損害
被害額3000億円~4000憶円程度
※漫画の単行本などで換算して515円程度で計算して閲覧された数で目安を立てている模様。 - 刑事告訴しないのか?
出版関係者は2017年には被害届を出していた模様。
進展が遅すぎたとも言える。
Q&A
- サーバー事業者は悪なのか?
- レンタルサーバーは、レンタルであり、
住まいを貸すような不動産事業のようなものである。
(自前、自宅等の独自サーバーで固定IPで運用している場合は除く。)
賃貸で契約して住んでいた人が犯罪を行ったからと言って貸主には何の責任も無いのが道理だ。
そこでドラッグを販売するなど違法性が行われていたとしても貸主に責任は無いし監視義務も無い。
ドメイン事業者も同様。
本人確認の義務付けなど改善は行われているがドメイン自体が世界各国にまたがっているため統率はとれていない。 - 接続事業者の責任は?
- 接続事業者はインターネットに接続する手段を提供しているのであり、
利用者がどういう意図で利用しているのかは監視する義務はない。(通信の秘匿性他)
これもサーバーと同様で、利用する人が違法行為を行っていたとしてもサービス提供者に責任を問うことは出来ない。
電話で暗殺計画が会話されていたとして通報しなかったら罪にとわれるような責任転嫁になってしまう。
車で事故起こしたとしても、車のメーカーには責任が無いよう物だ。
電車内で盗撮されたとしても、電車の会社や車掌には責任追及はできないのと同様。 - クラウドフレアは?
- クラウドフレアCloudflareは、キャッシュサービスであり
負荷分散に用いられるサービスの一つ。
これもサーバー同様罪に加担しているわけではないため、責任追及は出来ない。 - 漫画村の何が悪かったか?
- 著作物(権利を誰かが有している物)を無償で配布していたことが問題。
有償であるコンテンツをタダで閲覧できる状態においておくことは万引きと大差ない。
閲覧していた人は万引きをおこなっていたといえる行為だろう。(現行法では閲覧だけでは違法性はない)
盗み読みを幇助していたと言える漫画村の管理人もとい組織は悪質な違法集団だといえる。 - 広告業者は何故加担していたのか?
- 例えばGoogleアドセンスは、検索エンジンの広告、WEBサイトの広告(アドセンス)、Youtube広告等を配信しており世界的なシェアが最も大きいアド型広告だ。
類似のアド型広告は中小様々な広告配信事業者があり A・B・Cなど複数のアド型広告をまとめて配信するパターンもあるため複雑化している。- 「漫画村出稿メール」を独自入手 「偽名営業」「取引先は海賊版サイト」元代理店従業員が語る異常な実態 (1/2)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1804/17/news110.html基本的に他人の著作権を踏みにじろうと、PVが稼げて儲かればよいという広告事業者が多いという事だろう。漫画村を利用していた人たちが平気で利用していたのと同類だといえる。
出稿形態も実に様々で何社も噛むことでサイト運営者が誰だかわからないという可能性も大きい。
小さい所のアド型広告は通報機能なども無く運営元に通報する方法が分かりにくかったり、明らかに違法なサイトにでも広告を流していたり広告そのものが性質が悪いフィッシング系のものもあるなど酷い物が存在している。※Google検索などでも今の所目立つたペナルティーは見られないためやり放題な印象。 - 「漫画村出稿メール」を独自入手 「偽名営業」「取引先は海賊版サイト」元代理店従業員が語る異常な実態 (1/2)
- 運営していたのは会社組織?
- 個人でも出来ないものではない。
例えば某まとめさいとをDMMが買収していた事例もあるし、
DenAとかも画像無断転載していたり、Naverまとめも画像無断転載して収益化していた事例も記憶に新しい。大手の企業でも時には著作権踏みにじる例もあるため、漫画村が会社組織で運営が行われていたとしても不思議ではない。
ただこの場合は情報が外部に漏れるリスクが高くなるだけなので可能性は少ない気がする。
※まともな会社なら法人の著作権侵害は罰金の額が無茶苦茶高額になる為冷静な判断ができる所なら普通は行わない。
しかしSEESAAブログなどにも明らかに著作権的におかしな運用しているブログ通報しても一向に削除されないので運営が何か噛んでいるのではと思えてしまうサービスも存在する。 - 漫画に詳しいは日本人なのか?
- 日本人とは限らない。
理由として、カテゴリーやジャンルに関してはAmazon・楽天・DMMなどで調べることができる。
Google翻訳の制度も年々高くはなってきている。
些細な日本語文字の誤タイピングならまだしも、あそこまで特定のジャンルに関して文字数が少ないサイトではぼろは出ない可能性が高い。
中に数人日本語が出来る人がいれば鉄板の環境は揃うと言える。
※日本語に関してはアジア圏なら多少理解度がある文化が有る為、判定は難しい。
Amazon.comなどにも普通に日本の漫画は取り扱われている事と、アニメの海外サイトなどもカテゴリーなどのジャンルは多岐にわたっている為日本人ではないからといって漫画やアニメに詳しくないとは言えない。 - 漫画村が消えたら問題はどうなったのか?
- 海賊版サイトは今回はプロッキング対象として3件名指しで政府からの要請だったのですが、実際にはもっと数多く存在している。
現に漫画村もタウンに名前を変えて運用しようとするなど、サービスを変更(ドメイン・サーバー)してしまうと、無数の違法サイトが出来てしまうだけだ。
ゴキブリを一匹しとめたところで駆除できないようなもので、この手の違法行為は根本的な所から絶つことができないと解消することはない。
ボイ捨ても、飲酒運転他様々な違法行為が無くならない事と似ている。悪いことだと当人たちが解っていても金が稼げる以上無くならないだろう。
一円も稼ぐことが出来なくなれば赤字になる為、撲滅できるほどに減るとは思いますが。
違法サイトが無くなるには?
- 違法アップロードする人が居なくなる。
- 海賊版サイトを閲覧する人が居なくなる。
- 広告配信や月額有料などの仕組みで収益化できなくなる。
この何れかが完全に機能すれば、海賊版サイトは継続できなくなる。
漫画村のような海賊版サイトを閲覧するリスク
- 海賊版サイトのリスクについて
- ウィルス感染のリスク(アクセスするだけでポップアップ表示で『感染しています』や『致命的な欠陥があります』と表示されて閉じれない表示がされて不必要な物をインストールされるなど)
- ユーザーの閲覧履歴やアクセス記録が転売される。
- 仮想通貨のマイニングに自分の端末が使われてしまう
今後も海賊版サイトは次々出てくるだろうけど、閲覧するのはリスクと隣り合わせということを理解しないといけない。
変なサイト見ていてPCやスマホにガタが出たとしても自己責任ですし。
漫画違法アップロードで逮捕
過去に漫画の違法アップロードで逮捕に至った事例
2017年11月03日 ヤクザ顔負けだった?海賊リーチサイト「はるか夢の址」http://blogos.com/article/256523/
リーチサイトとはなっているが、アップロードの疑いもあり逮捕というパターン。
はっきりいうと、同時期に運営されていた漫画村だけが生き残っていた方が不思議ではある。
犯人の目星が付けれなかったのか?
加担している人を特定できなかったのか?
被害が認定するには不透明だったのか?
具体的にどういう状態だったのかは不明ですが漫画村はよくぬけぬけと運営続けていたよなとは思う。
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