ひとまずは昨今のtwitterやFacebookで見られる、アルバイトや店舗に来た客が、不用意ないたずらの写真を投稿しての炎上事件に関してだ。
『バイト君にできる損害賠償請求はどの程度か』 というBlogosの記事があったので突っ込みどころを書いておくとする。
裁判するとしたら
http://blogos.com/outline/68082/
裁判するとしたらこの記事では、冷蔵庫交換の数万円程度だろうとされているが、論点はそれだけではすまないだろう。
実態として昨今の炎上事件の特徴は『アルバイトの故意の過失』を明らかに度外視した記事が多い。
例えばバイト先で、危険運転を行ったとかとは明らかに水準が異なる。
永遠にこれらの写真や情報は、今後インターネットが存在している限り残る負の遺産になる。
個人経営の店であれば、1店舗の損害だけかもしれないが、大手チェーン店だと、該当店舗以外にもマイナスイメージが付いてしまう。余波という点でも甚大だろう。
1店舗1000円だと見積もっても1000店舗あれば、100万円にはなる。
ただイメージに傷をつけるという行為自体は、雲をつかむようなものなので、証拠として請求することが出来ないジャンルだったりするので、毀損された売り上げを請求する事が利にそぐわないものでもある。
いまのところ2013年度に起きたアルバイトの炎上では、致命的な混入だとか、不衛生な食品を出していたというような結果に繋がった過大な問題こそ無いので限定的な被害ですむとは考えられるが、万一眼に見える損害を提示することが可能だと、イメージ損失による被害は甚大なものになるだろう。
追記:2013/08/21
群馬県のスーパーで起きたアイスケースのうえに寝転がる炎上事件などは、アルバイトではなく、客の行為だったので警察に届け出もされるとこので、これらのケースであれば、普通に問題責任が問われる事はいうまでもない。
眼に見えそうな損失
例えばカスタマーセンターへの問い合わせも急増するだろうし
トラブル対応に裂かれる人件費
トラブルの全容を調べたりする作業他。
明らかにアルバイト一人の身勝手な行為で会社自体は無駄な作業に対する労力が発生することが容易に想像できる。
下手したら本部の問い合わせ窓口は通常の業務に支障がでるほどテンヤワンヤになるやもしれない。
もともとの業務がこのような従業員の過失も想定しているとは思えないので、電話回線などがパンクする可能性もありそうだったりする。
フリーダイヤルで受信したりした件数で、特定の日にちだけが相当する受信が増えるのでこのあたりはデータは取れそうな気がする。問い合わせのメール件数なども証拠としては形で眼に見えそうでもある。
冷蔵庫進入などでも、清掃をする作業は、定期的なもの以外に、特別な作業として労力が発生する。
冷蔵庫入れ替えなどの対応や品物を入れ替えたりする作業が発生したり破棄したりするのも、損失は出るので実に対応によって、損害は様々。
妄想
過去に起きた、アルバイト従業員に対する裁判の判例を調べるきは無いので、完全に推測ではあるものの、どの程度の損害賠償になるかは裁判官と、証拠その他で判断は変わりそうではある。いくらなんでも冷蔵庫一つの代金や清掃代金程度の被害では流石に無いと思う。
むしろ、損害賠償請求に至らないものは、訴えても無意味だと(訴訟に対して割りに合わない)判断するからこそ訴訟は起きてないとも考えられる。ほっともっとや、ピザハットなど、明らかに普通から食材で遊んでいた可能性がある例でも過去の証拠を突き止めたりする事は到底不可能だろう。
もし何十万、何百万の証拠と、賠償請求を起こされたとして、果たしてアルバイトは、どう弁論するのだろうか?
普通に考えると、責任が無いという主張をするとしても、道理を立てようにも筋が無い気がしてなら無い。
通常は雇用契約の書類で色んな契約に関する取り決めはなされているとは思うものの、この手の明らかなバイトの過失の事件がどうも想像しにくい点は残る。一般的な飲食店で働いた事は無いので契約がどのようになっているのかは想像すら出来ない。口約束だけで書面は無い場合などは、裁判起こし切らない面もありそうだとも思えたりする。
どこぞのステーキ屋の店舗弊店の丸ごとの損害賠償請求はさすがに置きないとは思うが、アルバイト勤務だからといって、身勝手な写真撮影と、インターネットへの投稿は止めておいたほうがいいとだけ感じる。
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