NHK報道によるところの国とアニメ制作会社が協力して海外の不正な配信サイトの駆除作戦というのが変に感じる。
アニメなど海賊版サイトを駆除へ 7月28日 5時29分
報道されている内容だけが全てではないと思うのですが数字とか内容から想像できることは 穴だらけな発表に見えますね。
果たして日本国内を規制したり罰するのは楽かもしれませんが、海外の不正サイトやコンテンツを取り締まることが日本はできるのか?ということと、代価案は到底使えない代物にみえて仕方ない。
どういう海外配信を行うのか?
今回国などが代価として用意する『海外向けサービスは250タイトル』ということだが既に有るサービスの、Crunchrollは2009年度に5000タイトルを配信している(現在の本数は不明)。
国が協力して250タイトルしか用意できなかった今回の事例は後手すぎるだろう。本気で違法なサイトにとって変わるサービスだとは到底考えにくい。月額数百円のプランだとしても魅力がゼロ。
http://ascii.jp/elem/000/000/468/468874/index-2.html
Crunchroll等の拡張になるようには思えないし・・・・。
絶対利権がらみで地上波の代価になることは絶対に無いと思う。国がする作はロクなものではない。
例えば現在存在する類似サービスの http://www.daisuki.net/ これも日本のIPからだと利用は出来ない。
結果として日本の特定の局やアニメ事態がそのエリアで放送されな人はネットで閲覧ができる著作権侵害なサイトを絶たれると見る手段が一切なくなるということになる。
上記のサービスも海外の人向けであり国内の地方のアニメユーザー向けではない地域格差も問題点だと思う。
地域格差
2014年現在でも日本国内のアニメ放送の番組って、均一じゃなくて地域で格差がかなりあるんだが・・・もしかして海外だけ均一に月額いくらで配信して
国内では地域格差が残るまま放置しそうな予感がする。
例えば現状はアニメの有料コンテンツの放送している媒体って
他色々と乱立(タイトルも別々すぎてプランに加入しまくっていたら幾らかかるのかは不明な数)
有るサービスでもタイトルは僅かだったり低画質でありストリーミングの期限付きだったりと利便性も低い。
価格が高すぎる。タイトルごとの課金だと数本見ようとしたら千円以上とかかかるだろう。
一応公式が正式にアニメをインターネット上で配信している事例もあるが、全ての地上波のアニメ放送が日本全国の全ての人に届いているわけでは無い。
地上波はテレビがあれば見れるだろうと思うかも知れないが地方はローカル局でアニメの放送が無いことは多々ある。系列局がないことも多々。
衛星放送などで有料で何週間かのタイムラグなどで、ある程度は閲覧することは可能らしいが、東京都内と地方の辺境のあたりでは公平では無い。有料サービス全て利用したしてもカバーできるとは考えにくい。
海外の人向けに配信する前に日本国内の人向けに均一で配信できることを整えるのが先決だと思う。海外ユーザー捕まえる前に、日本でもインターネットインフラで地上波のアニメを同時期に流すくらいしても良いのではないのだろうか?
ちょっと前にも失敗していたはず
最近の政府がクールジャパンとか言い出す前後からこれらの著作物の取り締まりはオカシな方向に行っている気がする。
音楽業界の、CDの違法ダウンロードに対する罰則強化等からも結局CDの売り上げが増えまたということにはなっていなかったはずだ。利用者は違法ダウンロードが増える前の水準に回復したりしたのだろうか?(元々音楽は邦楽離れが加速していた事実は見なかったり)
アニメもweb上の違法な配信を絶ったら売り上げが改善すると考えるには早計だと思う。むしろDVD・BDが販売されるのが数ヶ月後だったり価格も高いし、違法な配信が存在しなくとも、OVAとかディスク買う人も僅かだろう。
政府や役人には、まともに市場の動向とか推測する知識は皆無な気がする。というか絶対アニメとかまともに消費したこともなくて広告業者とかテレビ局の言いなりで適当に立ち回っているのではという感じしかしなくもない。
駆除する?
最初に疑問を抱いたのは『駆除』という呼び方。
動画ファイルなどをアップロードしていたりする『サイト(ホームページ)』という事でこれは「ドメイン」か「サーバー」の物に対して駆除するという言い方は違和感が強くある。
違法な媒体をネット上から情報はすべて排除すると意気込むのはわかりますが、検索エンジン上から締め出すには利権や国の力だけで排除されると他の観点から恐怖することがある。元々著作物の不正な申し立ては別個できるのでどういう対応が取られるのかは気になるところ。
国が違うと法律も違う
国が違うと著作権の考え方や著作物を尊重する考え方も異なる中国などでパクリが蔓延しているのはそういう考えが異なるからだろう。
2014-07-20 03:31 http://news.searchina.net/id/1538217
先日もこんな記事が出ていたくらいだ。
中国から果たして日本の著作権侵害サイトが無くなるとは到底考えにくい。
もし日本と言う国が「訴える」と為ったとしても国家間なので、法律の壁を一方から強制することは難しい問題。
生産者や著作者が訴えるという仕組みは普通の先進国の価値観からみたら普通のことではありますが、果たして他国にどこまで通用するのかは怪しいところ。
中国の違法サイトとかどうやって取り締まれるのか?という話。訴えても退けられたら、国内で対象の国を丸ごとIPで遮断しただけで、どうにかなるのかも疑問。IPで遮断・大量のデータ送信などをフィルタリングとかするのが関の山なのかなとも連想してしまう。まぁ回線をいちいち管理するのは現実的ではないでしょうしコストもかかりすぎるので非現実的。
海賊版サイトの駆除が成功したとしても、絶対アニメ産業は下り坂になるだけだと思う。そもそも最初からアニメが全て有料じゃないと見れない場合にどの程度の海外ユーザーが進んでみるのか疑問。
中国と日本の物価も違うし欧州や欧米と一律の料金で海外ユーザーをカバーできるとも考えにくい。
まずこの事例はコケルという予感はかなり高いと思います。
他
- マンガ・アニメを海賊版から守る「MAG PROJECT」始動、大規模削除活動展開(2014/7/29 16:45)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140729_659994.html - 関連サイト
Manga-Anime here(7月30日開設)http://manga-anime-here.com/ここでサービス開始予定?一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構 http://www.coda-cj.jp/運営元はここか。
ここでもタイトルはあがっていない。ただサービス自体は「MAG PROJECT」になるのか?
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